小説

□従順に愛す
1ページ/3ページ

※過激な性描写がありますので、苦手な方や18歳未満の方は閲覧をお控え下さい。





赤城と小暮は銭湯の帰りだった。
長風呂を楽しんで来たため、二人の顔は僅かだがいつもより紅潮している。

「…いい湯だったな」
「ああ。やはり疲れた時は銭湯に限るな。此処にもあれだけ広い浴槽があったらどんなにいいか」
「骨の折れる話だな…。だがそんな施設があったら、党に入りたいという連中が増えるかもしれん」
「いや、風呂に釣られてやってくる奴などいらん。般若党に入るからには志を持った者でなくては」
「…そうだな」

そんな会話を交わしながら、二人は洞窟内を歩いた。
やがて祠にたどり着くと、党員は誰もおらず閑散としていた。

「今日はもう皆帰ったようだな。…どうする?」
「面倒だから今日は此処に泊まるぞ」
「わかった」

寝床を提供してくれる朱美の店がある町までは距離があるし、大通りの旅籠もそれなりに離れているうえ金がかかる。
赤城の提案に同意した小暮は頷き、さて適当に寝床を確保するか、と箪笥を漁ろうとしたが、不意に動きを止められた。
赤城に後ろから抱き締められたのである。

「…しようぜ」

小暮の耳元で赤城が囁くように言った。
何を?だなんて聞き返すような無神経な真似はしない。
小暮は全て理解していた。

「…わかった…」

小暮は少々照れくさそうに俯いて返事をした。
それを確認した赤城は、直ぐさま己の口で小暮の口を塞いだ。
待ちきれないとばかりに舌を侵入させ、激しく動かす。

「んっ…」

同時に、帯を取り着物をはだけさせ、股間をまさぐった。
全体を揉むように動かすと、小暮のそこはすぐにはっきりと形を帯びていく。

「はっ…はぁっ」

小暮は呼吸を乱しつつも、自分も赤城を感じさせなくてはと、おずおずと赤城の股間に手を伸ばし、擦るように触った。

「ん…んんっ」

徐々に二人の手の動きは激しくなっていく。自分達は今、お互いの股間をまさぐり合いながら口づけをしている。
それを思うとなんだかすごく卑猥なことをしている気分になり、情欲が高まるのを感じた。
やがて小暮は快感に堪えきれず腰を落としそうになる。
それに気づいた赤城は、口づけを止め小暮から手を離した。

「まだまだこれからだぜ」

赤城は下半身の衣を脱ぎ捨てると、いきり立った自身のそれを褌から取り出して、小暮に晒した。

「小暮、舐めてくれ」
「………」

小暮は何も言わず、膝まずく形で赤城の性器に手を添え、顔を寄せた。
そして先端を遠慮がちに舐め始めた。

「もっとだ」

赤城に急かされると、言われるがまま激しく全体を舐め回した。
ピチャピチャ、と卑猥な音が響く。

「う、ああ…」

あまりの快楽の強さに、赤城は低く唸った。その声が獣のようで、すごく扇情的に感じてたまらなくなった小暮は、赤城の性器を出来る限り口に含んだ。
夢中で口の中の赤城の性器を堪能する。
赤城が時折体をビクリと反応させるのが嬉しくて、懸命に舌と口を動かした。
やがて小暮自身も我慢が出来なくなり、己の性器に手を伸ばして、褌越しにいじり始めた。
その様子に気づいた赤城は、小暮の頭を撫でながら言った。

「小暮。俺のを舐めて興奮してるのか?」
「な…!?」

小暮は思わず口を離して赤城を見上げる。
すると、赤城は怪しげに口角を上げた。
そして、腰を落として小暮と目線を合わせた。

「そうだろう?」

赤城は小暮の性器を褌越しに掴んだ。

「うっ…!」
「こんなに漏らしてるんだからよ」
「あ…」

赤城の言う通り、小暮の褌は先走りで濡れていた。

「ここまで感じてくれるとはな…」
「……っ」
「お前は本当に可愛い奴だ」

赤城は器用に小暮の褌を脱がせ、直接性器を扱きはじめた。

「うっ……ああ」
「俺のも触ってくれ…小暮…」

小暮は快感に震える指を赤城のそれに絡ませた。
そして出来るだけ速く、強く上下に動かすよう努めた。
その甲斐あって赤城も感じてくれているようで、呼吸を激しく乱していた。
互いの乱れた息づかいと、いやらしい水音が辺りに響く。

「あっ…あ、赤城っ…!あぁっ」

絶頂が近いらしく、小暮は赤城の名を呼びながら激しく喘いだ。

「小暮、いいぜ…出せよ」

その瞬間、小暮は精を吐き出した。
潤む瞳、光る汗、紅潮した頬。
小暮があまりに色気のある表情で達したので、それを見た瞬間、赤城もたまらず射精してしまった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ