捧げ物&頂き物

□Sweet Tea Time
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「うわぁ!!このアップルパイ凄く美味しい!!」

「龍亞ッ!口に入れたまま喋らないでよ・・・・・ッ」

「でも本当・・・・・美味しいわね・・・・・」

「それは未月が焼いたのよ」

「ちょっと途中で間違えちゃって・・・・・;;;いろいろごまかしたんだけど・・・・・」

「Σえぇ!?間違えた!?」

「未月先輩 本当に凄いな・・・・・;アカデミアの時より断然だぜ」

「コラ悠 それ禁句」

「・・・・・何も言い返す言葉がありません」

未月はすっかり縮こまってしまった。
それ程 昔はお菓子作りが苦手だったらしい。

「まぁ・・・・・リバイバルスライムと呼ばれるくらいだからな」

「ヤバかったんだろうな・・・・・かなり・・・・・」

「遊星もクロウも知らなくていい事だからっ!!」

未月は真っ赤になってしまった(笑)。
それに反して 遊星とクロウはとてつもなく楽しそうだ。

「聞きたいな 未月の高校の話」

「俺も聞きてぇな」

「Σちょっと!?」

「俺もー!!」

「私も聞きたい!!」

「私も知りたいわ 未月の高校時代」

「Σちょっとぉぉぉーーー!?」

圧倒的に分が悪い。
全員が全員 好奇心旺盛な瞳で未月を見ている。

「もう諦めなさい 未月」

「そうそう それに遊星とクロウは学校の話なんてほとんど知らないだろ?いい機会じゃない?未月先輩?」

「うぅ・・・・・・・・・・はぁ 分かった 分かったから・・・・・」

ようやく観念したようで、未月は軽くため息をついた。

「その変わり・・・・・任せますよ?私 自分でこういうの話すの苦手なんですから・・・・・」

「えぇ 勿論」

鈴羅はにっこり微笑むと、目線を未月から遊星達に変えた。

「まず・・・・・・・・・・そうね やっぱりリバイバルスライム?」

「鈴・羅・先・生?」

「・・・・・やめとくわ」

この時 遊星達が残念そうな顔だったのはあえてスルーしておこう。


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