世界を担う決闘者
□8話 黒薔薇の真実
2ページ/20ページ
嫌がる様子も特になく 梨羽は淡々と語った。
「え・・・・・んじゃ流矢のドラグニティ達は・・・・・」
「存在は知ってるんだけどな 流がよく会話してるし
でもドラグニティは鳥類族かドラゴン族。残念だけど 見えない」
「へぇ・・・・・なんつーか・・・・・・・・・・不思議な奴だな」
「ははっよく言われる」
なかなかシリアスな話をしているのだが 梨羽はとことん明るい。
とても好感の持てる人柄だ。
「・・・・・と そろそろ本題に入るか」
そう言うと 梨羽はバックの中からノートパソコンを取り出した。
「相変わらず仕事速ぇな・・・・・毎度びっくりさせてくれる」
「褒め言葉として受け取っとく
ま 向こうさんのセキュリティシステムがなかなかの高性能で 途中でハッキングがバレて全部は読み込めてねぇけどな」
そう言うと梨羽は 暫くキーボードを叩いたあと 画面を流矢達の方へ向けた。
「ほい アルカディアムーブメントの情報」
「・・・・・え?アルカディアムーブメント?」
「何でまた?」
「あぁ 俺が頼んだんだ
黒薔薇の魔女の情報を集めようと思って・・・・・な」
「黒薔薇の魔女の・・・・・・・・・・・・・・・Σあっ!!」
何故そんな事をわざわざ梨羽に頼んでまで調べるのか そう聞こうとしたクロウだが・・・・・・・・・・
「分かったか?」
「あぁ・・・・・確か未月が・・・・・・・・・・」
そう 魔女と成り果てた未月が言った
自分の使命は・・・・・
“黒薔薇の魔女を治安維持局へ連れて行く”