世界を担う決闘者

□10話 混沌の悪魔
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「行きな!アス!ディザイア!」

『『はっ!!』』

梨羽の攻撃命令に従い、二体は攻撃を仕掛ける。
二体ともメンタルスフィア・デーモンの攻撃力を上回っている。
だが・・・・・

「ローズ・テンタクルスッ!!」

アキがローズ・テンタクルスを召喚した。
攻撃力は2200とそうは高くないが・・・・・

『Σがっ・・・・・!!』

『ぐぁっ!!』

「Σアス!!ディザイア!!」

二体の天使はローズ・テンタクルスに締め付けられてしまった。
こうなってしまえば 攻撃力など関係ないのだ。

「ディヴァインをこれ以上傷つけるというなら・・・・・私が絶対に許さない!!」

アキの言葉とほぼ同時にローズ・テンタクルスが二体の天使で流矢と梨羽を殴りにかかる・・・・・

「痛みをその身に刻め・・・・・!!」

『・・・・・ッマスター!!』

『流矢様ッ!!』

ズガァァァン!!

堕天使達の叫びも虚しく、攻撃は二人に命中した・・・・・・・・・・はずだった。

「・・・・・・・・・・っ?」

モンスターの召喚も間に合わなかったはずなのに 梨羽は痛みを全く感じなかった。

「(何だ・・・・・・・・・・?)」

恐る恐る顔を上げ 前を見た。
次の瞬間 目の前の光景に梨羽は息を呑んだ。

「流ッ!!」

流矢が一人で二体の天使を受け止めていたのだ。
二体合わせて攻撃力は6000・・・・・かなりのダメージだと 嫌でも分かる。

「はっ・・・・・は・・・・・・・・・・やっぱ流石にキツい・・・・・な」

『流矢ッ!!』

膝から崩れ落ちる流矢をゲイボルグが支えた。

「流!!」

『流矢!!』

『流矢!!大丈夫か!?』

「多分な・・・・・・・・・・肋骨の数本はやっただろうけど・・・・・」

「それ大丈夫の部類に入らないだろ!?」

肋骨が数本となると 立つことが少し困難になった・・・・・
だが この状況でゲスな笑い声を上げる男がいた。


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