世界を担う決闘者

□9話 結束の龍 光の堕天使
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「・・・・・・・・・・っ!?」

「クロウ・・・・・・・・・・?」

トップス 龍亞と龍可が住んでいる部屋。
クロウが突然立ち上がり、カーテンを開けた。

「何か・・・・・嫌な予感がする」

「嫌な・・・・・?」

「お前もか クロウ」

「なんだ ジャックもかよ・・・・・」

クロウとジャックは嫌な予感を覚えていた。
じっと アルカディアムーブメントの方を見つめている。


《「それじゃ 行ってくるわね クロウ」》

《「いい子で留守番出来るな?すぐ帰って来るから・・・・・」》

《「うん・・・・・いってらっしゃい」》

クロウは自らの過去を思い出していた。
顔も 声も覚えてないのに、最後の時だけははっきりと覚えている。
すぐ帰って来ると言ったのに
始めてつかれた大きな嘘・・・・・・・・・・
あの時以来 クロウは嘘が大嫌いだ

「流兄・・・・・・・・・・梨羽・・・・・ッ!!」

クロウは強くカーテンを握りしめた。
行って来る、と出て行った時の流矢と梨羽の笑顔が 何度も頭を駆け巡る。

「無事に帰って来てくれよ・・・・・っ!!」
「クロウ・・・・・・・・・・」

『クリクリッ!!』

「Σどわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

十代がクロウに近づいた時 突如ハネクリボーが現れ、十代に猛烈なタックルをお見舞い(?)した。

「びくったぁ〜;;;
どーしたんだよ相棒・・・・・」

『クリッ!!クリクリクリ!!』

ハネクリボーは必死に十代に何かを伝えている。
ハネクリボーが話す言葉は十代にしか分からないので 待つしかない。

『るびっ!!るびるび!!』

「何・・・・・・・・・・?」

ヨハンの肩に ルビーが現れ、ヨハンに何かを伝えている。
それを聞いたヨハンは怪訝な表情を浮かべた。

『クリクリクリ!!』

『るびっ!!るびるび!!』

「何・・・・・だと・・・・・!?」

全てを聞いたのか 十代とヨハンの顔が徐々に青ざめていく・・・・・

「十代!ヨハン!一体どうしたというのだ!?」

切羽詰まったようにジャックが尋ねる。
十代とヨハンはゆっくりと告げた。

「アルカディアムーブメントが・・・・・」

「徐々に崩壊している・・・・・・・・・・」

「Σ何だと!?」

「だってあそこには・・・・・ッ!!」

全員が同じ事を考えた。
そう あの建物には・・・・・


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