世界を担う決闘者

□8話 黒薔薇の真実
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「大丈夫だったか?」

「あぁ・・・・・何とか」

龍亞と龍可が暮らす部屋に戻って来た流矢達。
あの後 梨羽の天使達と流矢のドラグニティ達により不利な状況に陥ったメフィスは 遊星を連れて帰って行った。

「なぁ・・・・・そろそろ いいか?流兄」

「ん?・・・・・あぁ〜 そうだったな」

冷静になって考えてみれば今 梨羽の事を知っているのは流矢だけだ。

「つーことだ 梨羽」

「だな・・・・・ちょっと遅れたけど自己紹介だ」

梨羽はソファから立ち上がった。
そして親しみを込めた笑顔で十代達を見る。

「あたしは咲野 梨羽。流矢の従姉妹で情報屋をしてるんだ」

「え・・・・・流矢兄ちゃんの従姉妹?」

「情報屋・・・・・?」

「あぁ 俺の母さんの兄さんがコイツの父親。」

「両親が優秀なプログラマーだったからな
機械は得意だ。ある程度の情報は手に入る。」

「凄ぇ・・・・・・・・・・えーと・・・・・梨羽さん?」

「梨羽でいいぞ?」

気を使って馴れない敬語を使った十代に 梨羽はキッパリと言った。

「あー・・・・・んじゃさ 梨羽」

「何だ?」

「その・・・・・お前 さっきモンスターを実体化させてたよな・・・・・?」

「ん・・・・・?あぁ・・・・・」

「お前・・・・・サイコデュエリストか・・・・・?」

それは十代だけではなく 龍亞も龍可もクロウもジャックも気になっていた。

「いや・・・・・あたしはサイコデュエリストじゃない」

「・・・・・・・・・・え?」

「あたしが実体化出来るのは天使族と魔法カードだけ。
天使族以外は実体化出来ないし 天使族以外の精霊を見る事も出来ない」


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