世界を担う決闘者

□6話 濁った藍色
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「うわぁ・・・・・マジ凄ぇ・・・・・」

「トップスだからな」

すっかり日が沈んだ。
流矢達はダイモンエリアで知り合った男の子の家へ来ていた。

「にしても・・・・・本当にいいのか?俺達はサテライト住人だぜ?」

「いいんだって!!俺達は気にしないし!!」

「大した事は出来ないけど・・・・・ゆっくりして行って」

クロウの問いに双子は答えた。
男の子の方は龍亞。女の子の方は龍可だ。
龍可は最初 4人を警戒していたが、精霊から慕われているのを知り、心を開いた。

「ところでさ 流矢兄ちゃん達は 白氷の魔女の正体 知ってるの?」

何気ない龍亞の質問に 流矢達は固まった。

「ちょっと龍亞!!」

そんな状況に気がついた龍可が 何言ってるのとばかりに止める。

「だって 気になるじゃん!!流矢兄ちゃん 『みー』って呼んでたし!!」

一方 空気に気がつかない龍亞。
やはり流矢達と未月の関係が気になって仕方ないようだ。
黙り込む流矢に、龍可はすまなさそうな目線を向ける。

「流矢さん・・・・・ごめんなさい」

「いや・・・・・いい
確かに気になる事だよな・・・・・分かった
全部話す」

「流矢!!」

「流兄!!相手は子供だぜ!?」

ジャックとクロウが言う。確かに 相手は子供。だが・・・・・

「ジャック クロ
お前等も見ただろ?龍亞の腕に赤い痣が浮かんで・・・・・龍可の腕にも刻まれているのを」

ダイモンエリアに黒薔薇の魔女が現れた時、確かに龍亞の腕に赤い痣が現れた。
その痣は今も消える事なく残っている。
しかも 龍可の腕にも同じような赤い痣が刻まれていたのだ。

「例え子供でも あの痣を持つ以上 共に闘う事になるかもしれない・・・・・知らなくていいって言う方が難しいと思うぜ?」

「ま それもそうだよな」

「だな 寧ろ 知らない方が危険な領域だ」

十代とヨハンは流矢の意見に賛同した。
ジャックとクロウも もう何も言わなかった。


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