世界を担う決闘者

□5話 白氷の魔女
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「何か・・・・・騒がしいな・・・・・」

十代達をとりあえずダイモンエリアへ送り、治安維持局へ戻った流矢。だが、いつもと様子が違う。セキュリティ達が慌ただしく動き回っていた。

「狭霧さん・・・・・何かあったんですか?」

「流矢君・・・・・!!」

慌ただしく走っていた中に 治安維持局の中で数少ない 流矢が心を許す人物がいた。
狭霧深影。セキュリティ特別捜査課長。
流矢がシティへ来た時から いろいろ面倒を見てきた女性だ。

「貴方も知っているでしょう?魔女」

「魔女・・・・・・・・・・黒薔薇の魔女ですか?」

黒薔薇の魔女・・・・・デュエルのモンスター、魔法、罠・・・・・全てを実体化させるという 仮面を被った女だ。

「黒薔薇の魔女だけじゃないわ
昨夜 ダイモンエリアにまた新たな魔女が現れたのよ」

「新たな魔女・・・・・?」

「そう その魔女は黒薔薇の魔女とは違う・・・・・彼女は白。」

「・・・・・・・・・・白、ですか?」

「彼女が操る龍は純白・・・・・白だったそうよ」

「純白の龍・・・・・・・・・・Σ!!」

純白の龍・・・・・流矢はそんな龍を一体しか知らない。

「(まさか・・・・・!?)」

流矢の脳裏に 一人の少女が浮かぶ。

『流兄さん!』

長い茶髪を揺らし、満面の笑顔で自分を呼ぶ少女・・・・・

「流矢、君・・・・・?」

「・・・・・すみません
その魔女の話 もっと詳しく聞かせてください」

「・・・・・彼女は 黒薔薇の魔女とは違って モンスターしか実体化しないの
でも・・・・・本来はモンスターがするはずの攻撃を 彼女がしたらしいの・・・・・
彼女のモンスターは全て氷を連想させるモンスター・・・・・
彼女についた名前は・・・・・・・・・・

白氷の魔女」

「氷・・・・・・・・・・まさか・・・・・氷結界か!?」

「ちょっと!!流矢君!?」

流矢はすぐさま走り出した。モンスターの実体化 モンスターの能力を取り込む だが魔法、罠の実体化はない 氷を連想させるモンスターを使う・・・・・全ての条件を満たすのは一人しか居ない。


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