世界を担う決闘者
□4話 壊れた心
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ガシャアァァン!!
また 街の一部が破壊された。
街を破壊するのは 氷を主体としたモンスター達・・・・・そのモンスターの中心にいる人物は 長い髪を爆風になびかせ、静かな笑みを浮かべている・・・・・その人物は・・・・・・・・・・
私・・・・・!?
「・・・・・き・・・・・みつ・・・・・き!!
未月!!」
「Σ−−−−−っ!?」
意識が現実に引き戻された。
なのに未月は未だ状況が飲み込めず、必死に呼吸を整えている。
「・・・・・・・・・・夢・・・・・?」
周囲を見渡すと、そこは 自分達のアジト。先程見た、街を破壊するような光景はない。
「相当うなされてたぞ・・・・・大丈夫か?」
悪夢から現実に引き戻してくれたのは遊星だった。
それを認識するのにも かなり時間がかかったが・・・・・
「遊、星?」
「あぁ・・・・・」
時刻は真夜中。
正確にはAM2時。そしてここは未月の部屋。
「どうして・・・・・こんな時間に・・・・・?」
不思議に思って尋ねてみると、遊星の目が少しだけ 哀しそうに下がった。
「変な夢を見て・・・・・眠れなくなった」
「変な夢・・・・・?どんな夢?」
「・・・・・スターダストを始めとするモンスターが街を破壊していて・・・・・その中心に俺が居て・・・・・・・・・・笑ってたんだ」
「Σっ!?」
未月は目を見開いた。遊星が語った夢の内容は、自分がみた悪夢とそっくり同じだ。