世界を担う決闘者
□2話 シグナー覚醒
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―治安維持局―
カタカタカタ・・・・・・・・・・
辺りに響くのはキーボードを叩く音のみ。
小難しい内容がずらりと並ぶモニターを見ながらキーボードを叩くのは まだ若い金髪の青年だ。
「不動遊星 18歳
モーメント開発責任者 不動博士の息子
トップスで生まれたが ゼロ・リバースで両親を亡くしサテライトへ送られた
デッキは戦士族中心のデッキ
星屑の龍・・・・・スターダスト・ドラゴンの所持者」
モニターに写し出されたのは遊星に関する情報
モニターを食い入るように見つめているのは 治安維持局長官・・・・・レクス・ゴドウィン。
「彼女の方は?」
「五十嵐未月 18歳
モーメント研究責任者 五十嵐博士の娘
生い立ちは不動遊星と同じ
デッキは氷結界中心の水属性デッキ
氷の結晶の龍 究極氷結界龍 アイス・クリスタルドラゴンの所持者」
ある程度の情報を知ったゴドウィンは不適に笑った
「すみません長官・・・・・やはり精霊守護者-スピリット・ガーディアン-である事をはっきりと特定出来る情報はありませんでした」
「気にする事はありません
彼等の素性が分かっただけでも十分な収穫です
わざわざすみませんね メフィス君」
「いえ・・・・・長官のお役に立てたなら光栄です」
メフィスと呼ばれた青年は柔らかな笑みを浮かべる
「頼りにしてますよ・・・・・メフィス君」
「えぇ・・・・・仰せがままに」
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「遊星と未月遅ぇな〜・・・・・Σまさかセキュリティに捕まってたりとか!?」
「落ち着け十代;;;
あの二人はそう簡単に捕まるようなタマじゃないだろ」
「ヨハンのいうとおりだぜ十代
遊星にも未月にも強力なドラゴンが付いてんだ!」
「だな
最悪シューティング・ソニックとアイス・クリスタルバーストで終わりだ」
「クロウもジャックもあぁ言ってるぜ?それに万が一捕まってもお前が行けば一件落着だろ?」
「それもそっか」(アッサリ)
「「「だろ?」」」
いつもより帰りが遅い遊星と未月を待つ仲間達
若干暴走気味の赤いジャケットの少年 遊城十代を3人が宥めるのはいつもの事だ。