青祓
□俺だけの……
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「私、雪男くんのことが好きです!」
昼休み、雪男が女子から告白されてた
「ごめん、好きな人いるんだ。」
チクッ
あいつ、好きなやついたんだ…
「誰……!?私、その人聞かなきゃ諦められないよ!」
「………………………しえみさんなんだ。」
ズキッ
俺は何を期待してたんだろう…
アイツが俺を好きだなんて言うはずないのに
「あれー?奥村くんやないか。」
「!!……志…摩……?」
「えっ!?」
俺は雪男にバレないように志摩と一緒にその場を去った
「そない泣いてどないしたん?」
「…何も……ねぇよ。」
「それって奥村センセーが原因なん?」
ドキッ
違うといいたいけど言えない
何も言わずにいると志摩に抱きつかれた
「奥村くんが悲しいときって大体センセーが原因やんか。」
「なんでわかるんだよ…。」
「そらわかるで。だってな、俺奥村くん好きやもん。」
志摩が、………俺を?
「こんなときに冗談はよせって!」
「いくら奥村くんでも、冗談と本気の区別くらい………つくやろ?」
ビクッ
「耳元でしゃべんなバカ//」
「へぇ……。燐って耳がダメなん?」
耳元でしゃべられてるのと、急に名前で呼ばれドキッとした
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