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□後、一歩。近くに、
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いつも14両目までは余裕でいけるんだ。




地下にある施設、サブウェイに来た私はすっかりここの虜になっていた。

最初はただの好奇心
レベルも上がらないバトルを続ける意味が分からない。
そう思いながらも入って挑戦した。

そこで私はコテンパンにやられたのだ。
誰にって、幼稚園児

恥ずかしかったし悔しかった。
そこからはレベルは関係ない戦い方を学ぶため毎日ここに通った。それはもう常連と言われるようになるまで、
そこで同じように常連となっているトウコちゃんという友達もできて更に輪をかけてここに居座るようになった。
朝ここに来ては、太陽が暮れるまでここにいる。そんな毎日を過ごし早1ヵ月

いつも突っかかる難所、
15両目
おなじみになった対戦相手
嫌そうな顔一つせず私の苦手なポケモンを出す。
相変わらず可愛らしいですね!そのオノンド!

「今回は勝たせてもらいますよ!」
「これで何回目でしょうね?そのセリフ」

心をえぐる言葉をさらりと言う彼はドSなんだという事はもうわかりきっている。
そんな彼はバトルでもドSだ。
まぁ、手加減されてもこっちは嬉しくないし、それでいいのだけれど、可愛らしいオノンドは容赦なくハサミギロチンをかましてくる。
命中率が私だけには100%で毎回これでやられるのだが、今日の私はいつもとは一味違う

「ツンベアー!氷の息吹!」

ハサミギロチンを避ける事が出来てからソッコーで反撃に出る。
その一撃でオノンドはやられ目を回す

や!
「やったー!オノンドが倒れた!!」

飛び跳ねて喜びを表す。
呆れたようにこちらを見ている彼に礼をし、次の車両に移る。あ、すでに残りの2匹は倒してありますよ!もちろん!

以外にも15両目を超えると20両目までスラスラと勝てた。
あれ?意外にすんなり?

21両目に入る前に首をかしげる、
トウコちゃん曰くこの電車は攻略するのに時間がかかるとのこと。
まぁいいか、とりあえずここまで来れた。
ここからが大変なのだとこれまたトウコちゃんに教わった。
この奥にはサブウェイマスターであるノボリさんが待ち構えている
ここで失敗するとまた最初からになってしまう、それは避けたい。

深呼吸をし取っ手に手をかける
ここをクリアし絶対にスーパーに行くんだ!
トウコちゃんがくれたお守り(ヒトモシのお守りですごく可愛いんだ!)を握りながらドアを一気に開ける。



 
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