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□バレンタインそれぞれ、〜イナイレ〜
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円堂守の場合

《設定:円堂守と幼なじみ、恋心というよりは弟への思いに似ている》

「●●先輩は誰にあげるんですか?」
「うーん、幼なじみの二人かな?」

部活が終わり、みんなが撤退した頃に後輩の春奈が聞いてきた。
主語が抜けているがこの時期な事によりわかってしまうあたり、私もまだ乙女なのだろう、

「じゃぁ、やっぱりキャプテンは三個もらえるんですね、」
「あぁ、夏美と秋からってこと?」
「はい、キャプテンモテますよね。」
「モテるというか、母性的なあれや、スポーツしている人がかっこよく見えるあれが入っていると思うよ。」
「あれって…」

散らかったサッカーボールを全て戻しカゴを指定された場所に持っていく。
春奈が後ろから押してくれるのであまり引っ張らなくてもすむ。

「今年はあげなくてもいいかもね、」
「キャプテンにですか?」
「うん、二人にもらえるんだもん。」
「先輩の作った物は全部美味しいですから、私欲しいです!」
「んー、いいよ。」
「本当ですか!?やったー!!」
「そんなに?まぁ喜んでもらえてなによりだよ、」

テンション高めの春奈を微笑ましく見てしまう。

今年で、私も弟離れかな、
寂しく思うのは長年幼なじみとして行ってきた行事がひとつひとつなくなって行くからだと思う。
決して、二人に取られたとおもったからではない!

〜弟離れ〜

(今年はないのかよ!●●からの楽しみに待ってたのに、)
(二人にもらったんだからいいでしょ、)
(誰にももらってないぜ?)
((まさかの!?もらってないだと!奥手すぎるよ、二人共!!))
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