zerodream

□紅贄祭
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パズルを解き終えると引き出しのようなものが開いた。
蝶の模様がついた札鍵が中に入っていてそれを手に取る。


「流石、聖音
早いね」

「パズル好きだもん
さ、早く行こー」


私達はその部屋を出て学者の手記がおいてあった部屋に来た。
机の上にはまた新たに手記と地図がおいてあった。
私達はそれを手に取り読む。


『この屋敷の双子の少女と少年から、屋敷の脇戸を示す地図を手渡された。
「陰祭」が迫ってるので、夜間に脇戸から逃げるように、と言うのだ。

そのことについて問い返す間もなく、四人は去っていってしまった。

今のところ、他の家人におかしな動きは見慣れない。

我々が閉じた村に迎えられたことは、それなりの理由があったということだろう。

念のためではあるが、宗方は先に帰しておいたほうが良いかもしれない。』


「…この地図に記された場所に行けば
この屋敷から出られるかもしれないね」

「じゃあ、そこに行こ」


その部屋を出たすぐだった。


『…蒼海…なぜ逃がした…』

「な…何?」


男の人の声が聞こえた。


「……行こう」


朔夜に手を引かれて階段の場所に来た。



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