Crossdream2

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「•••••••••どうして•••?」




これがまさか•••アルマ?
この変わり果てた人物がアルマ?




「•••••••••どうして、なんだ?」




本当にあのアルマ=カルマなのか?
どうしてこんなに変わり果ててるんだ
?
それにどうしてここにいる?
あんなに•••あの時あんなに"壊した"のに。



心の中で1つの答えが出た。

あぁ、また教団が•••中央庁が何かをしたんだ。
アルマを使って何かの実験を行った。
ほんと••••••許せないなぁ。



目の前で眠っているアルマを見つめる。
いくら頭を回転させても現状と思考がついていかない。




「神田?アルジェ?」




辺りを見回すと数人のノアが立っている。
その中に先程のターバンの男の姿を見つけると立ち上がりグレイヴを向けた。
ターバン男は何食わぬ顔でグレイヴを眺めていた。




「え、なんで••••••
ヨルダン陣営を守ってたんじゃ••••••」


「••••••」


「陣営ならとうに全滅したよ」




ノアは驚いているアレンに喋りだした。




「驚いたかい?
お前はこのサードを助けにきたつもりだったんだものね」


「!!
トクサ!!」




棺桶の中から先程の任務でアレンと一緒にいっていたはずサードが現れた。




「••••••っ、使徒•••
マダラオはどうしました•••」


「マーシーマが相手してるぜ」



サードは腕が切り落とされ、満身創痍の状態だった。
サードはどうやら"僕たち"ほどの再生能力は持っていないようだ。




「気を•••つけなさい
どんな技か知らないがこのノア
他者の体を勝手に動かせます
私の足を•••触れずに折り砕いた•••!」


「そ☆
残念ながらすでにこの支部の人間はこの僕、デザイアスが掌握している
いっとくが僕はドSだ
これ以上仲間を犠牲に•••ていうかあられもないポーズにされたくなかったら言う通りにしなさい」


「••••••黙ってあんたたちに殺されろってことですか」


「やだな
ノアはそんなつまんないこと言わないさ、ただ•••
僕らの千年公を踏み潰したまま忘れ去らないでもらえる?」




内容の理解しがたい会話が辺りを飛び交う。




「少年、オレらはお前を迎えに来たんだぜ?」


「はぁ?迎えって僕はあんたたちの敵•••だっ」


「••••••」




言葉を発するのを途中で終えたアレンを見れば、彼は伯爵に首を絞められた。




「アレン・ウォーカー•••お前は二度と教団へは帰しまセ
お前は"14番目"が残した奏者の資格ではナイ!
"14番目"本人だったのでスネ


「ってワケさ」


「いやあ、まんまと騙されましたよ、この道化メ




アレンが、14番目本人?
じゃあ、やっぱりあのときの•••。




「!!」


「••••••••••••」


「アレンが•••"14番目"本人だって?」




あのパリでの任務の時にアレンから垣間見たのは。




「ご存知でしょう
千年伯爵はアクマ製造者
アクマは我輩の手足であり目でアル
お前はあの時アクマ越しに我輩へ呼びかけたのでショウ?


「あの時•••?」


「大変な衝撃でシタァ


「なんのことだ•••っ
僕はそんなこと•••っ」




取り乱しているアレンを見て、疑問が浮かぶ。
アレンにはあのパリの記憶がないのか?




『ソノ通リダヨ』


「!!」


「•••!」




アレンの雰囲気がいきなり変わった。
アレンは伯爵の頬に手をそえた。




『オマエニ伝エタカッタンダ
オレガ戻ッテキタコト』


「14•••番目•••ッ」


『来テクレルト思ッタヨ、兄弟•••
今度コソオマエヲ殺ス
オマエヲ殺シテオレガ千年伯爵ニナル!!』


「「!!」」




これが14番目?
アレンの中にいる14番目なのか?


伯爵の表情が険しく見えた。




「それが•••望みなのデスカ、"14番目"•••」


「ち•••がう•••っ、ちがうっ!!
僕は"14番目"じゃない•••!?
うぐ•••っ、がはぁっ」




頭を押さえてアレンは苦しんだ。




「う•••っ
があぁあああぁあぁぁ
いやだぁ!!」


「ぅぶ




アレンは伯爵に頭突きをくらわせる。
伯爵の体は勢いよく後ろに倒れた。




「いいですか、伯爵
あと"14番目"もよーく聞け•••」


「••••••」


「ほう」


「僕はエクソシスト、アレン・ウォーカーです
それ以外には死んでもならない!!
あんたら兄弟のよく判らん喧嘩に人を勝手に巻き込むな!
迷惑です!!!






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