Crossdream1

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――――•••



次々と沸いて出てくるアクマを切り裂く。
ルナ様がさっき言っていたことは•••まさか。



「!?
空から新しいノイズが聴こえてくる•••ッ」


「••••••え?」




マリの声に僕は空を見上げた。




「!?」


「まぁ•••」


「何だ、あれは•••!?」




真っ暗な空に四角い物体が薄らと現れていた。




「何だ•••っ」


「何かが空に•••」


「まっ、まさかッ!」




ピシッ、と空間に歪みが生じる。




「方舟っ!!?」


「!!」


「うわっ!!」




突如現れた別の方舟に気をとられてブックマンと僕はアクマの攻撃を受けてしまった。




「ぐ•••っ」


「ブックマン!!シオンくん!!」


「••••••う•••ぅ•••いった•••」




ミランダがかけつけて体を起こしてくれる。




「大丈夫か?シオン」


「あぁ•••僕は大丈夫
ブックマンこそ•••平気?」




傷がみるみる塞がっている。
ミランダのイノセンスのおかげで。



「あぁ•••
それにしても黒い方舟だと•••!?」


「!
ブックマンあそこを見て」


「!!」


「白いほうが崩れて•••っ
空の奥へ飲まれていく•••っ!!」


「!」


「ブックマン、あの中には神田達がいるんじゃないのか」


「•••そんな•••」




白い方舟はみるみる崩れていく。


あの中には飛ばされたみんながいるのか?




「どんどん崩れる•••!」


「そんな••••••!!
それじゃあ、アルジェ達はどうなるんだよ!?」


「そうよ•••っ
アレンくん達はどうなるの•••っ」


「••••••方舟が崩壊してしまえば•••
当然、中にいる子たちも共に消滅するでしょう」




言葉を詰まらせながらルナ様は口を開いた。


•••アルジェや神田やクロウリー、ラビにリナリーにチャオジーにアレンは?
助からないってことなのか!?




「そんな•••チャオジーもあそこにいるんじゃ•••!」


「アルジェ•••••••••」


「そんな•••そんなのイヤよおっ」




みんなの悲痛な叫び声がこだました。







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