BOYS
□残酷な幸せ
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僕の耳に入って来た情報は、僕の思考を麻痺させるのに十分だった。
“ディーノさんが婚約したんです”
沢田から告げられた言葉は、僕を掻き乱した。
そこでふと気付いた。
そういえば、最近会ってない。
声すら聞いていない。
今度は怒りが沸き上がってきた。
どうして人伝に聞かなければいけないの。
どうして貴方の口から、真っ先に伝えてくれないの。
どうして、……婚約するの。
どうして、………僕を置いていくの。
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