あたしは、小さい頃<場面かん黙症>でした。

場面かん黙症とは、
声が出ないわけではないのに、
ある場面になると声を出せなくなるものです。

あたしはその中でも重度で、
家、家族、少数の友達以外とは
全く話せませんでした。

それは高校生になってやっと
克服できたのですが、
そのせいで小・中・高ではいじめにあいました。

中学時代は、不登校にもなりました。

自分を恨んだ。
声が本当に出なければいいのに、と
何度も喉を叩きました。

両親もあたしが喋れないことに、
苛立っているようでした。

小さい頃、父から暴力を受けていた
あたしは、父の恐怖にもおびえながら生きてた。

場面かん黙症になったのも、
虐待が原因だったのかもしれません。

何度も死を考えました。

でも生きていられたのは、母の存在が大きかったからかな。

母も、完璧主義者でしつけは厳しいものでした。
でも、母のことは大好きでした。

大学生になり、友達はできたけど、
合わせることに疲れ、また独りになりました。

大学後期、自傷行為を覚え、
毎日腕を切っていました。

大学中退後、メンタルクリニックへ。

ODを覚え、毎日続けた。
あたしにはそれしかなかった。

今は、自傷行為は落ち着いています。
仕事をしたりしなかったりを続けながら、
早く元気になるようにと、一歩一歩
進んでいってます。

少しだけど確実に、前に進めています。

克服できないことなんてない。
変われないことなんてない。

みんなにも、明日が、希望が、光が
あると信じています。

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