Novel
□愛故の
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「先生はさ、好きな人とかいないわけ?」
ある日何気なく聞いてみた
硬直したハデス
そのまま動かなくなったと思ったら、暫くして唐突に頬を染めた
「いっ…いないよ!!いきなりどうしたの…?」
ああ、そんなに照れて顔を赤くして
潤んだ瞳で俺を見つめるから
俺は理性を保てなくなる
今すぐ襲ってしまいたくなる
一つ一つの反応がいちいち可愛すぎるんだと思う
というか、この可愛さはもう罪の域だろう
ここまで惚れ込んだ相手なんて今までいなかった
こんなに俺を夢中にさせて
どう責任を取ってもらおうか
だめだ 考えただけで口元が緩んでしまう
まぁそんなに焦る事はないだろう
ここはまだ様子見だ
「ふーん…じゃあ」
俺が今あんたに「好きだ」って言ったらどうする?
さぁ どんな返事が返ってくるだろう
end.