Novel

□笑顔の裏側
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「ちょっと!!あれバーナビーじゃない!?」

「やだっ生で見るとさらにかっこいい!!」

「サインくださ〜い!!」




公園を横切っているところを発見されてあっと言う間に女性に詰め寄られる。


ああ、囲まれてしまった。
虎徹さんの家に行く途中だったのに…。


「いつも応援してます!!これからも頑張って下さい!!」

「ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです」


適当な営業スマイルをふりまいてかわそうと試みる。
が、それでもまだ熱狂的な女性ファンはついて来る。
こういう時のファンは少し鬱陶しい。


まぁそれでも大切なファンだ。
無碍に扱うことはできない。


けれど、そろそろ本気で離れて欲しいところ。



僕はこれから会いに行くんだ。
僕の恋人である、虎徹さんに。



こうなったら



「すみません。僕、ちょっと用事があるので」

「あ、もしかして取材とかですか!?」


興奮気味に聞いてくるファンに、ありったけの笑みを向けた。



「いいえ、僕はこれから一一」



恋人に会いに行くんです。



そう言い残して駆け足でその場を去る。
信じられないという風に、ファン達はただ呆然と目を丸くして立ち尽くしていた。







後日、『スクープ!!バーナビーに恋人発覚!?』というニュースが放送されたが、別のトーク番組の中で「それは恋人と呼びたくなるほど可愛い、僕が飼っているペットのことですよ」と言っておいたから、まぁあまり問題にはならないだろう。





だって、僕の恋人が虎徹さんだってバレたら大変でしょう?





end.



+++

あれ?最初に書こうと思ってたのと大分違う気が…(汗
バニーちゃんはファンにふりまく笑顔の裏で虎徹さんのことばっかり考えてればいいと思うよ!!ぇ
ここまで読んで頂きありがとうございます!!

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