Novel(捧げ物)

□悪癖 (T&B/兎虎/16000HIT)
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*ヤンバニ注意報!!
暴力表現が苦手な方はブラウザバック!!
*ハッピーエンドです


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更衣室を出ていつものようにトレーニングルームに行くと、何やら室内が賑やかだった。

そのまま通り過ぎようとしたけれど、楽しげな、複数の声が重なる中である声を鼓膜が捉えて足を止める。



一どうやら虎徹さんもいるらしい。



胸が弾んで、賑やかなその声に引き寄せられるように部屋へと足を運ぶ。



「虎徹さ…」



名前を呼びかけて、はたと止まる。



彼は、確かにそこに居た。
その周りにはブルーローズさん、折紙先輩、ロックバイソンさん、ドラゴンキッドさん、ファイアーエンブレムさん、スカイハイさんとヒーローたちが勢揃い。
何やら談笑していたようだが、僕の気に触ったのはそこではない。


いや、気に障ったというのには語弊がある。

胸の奥底がざわざわと騒いで、苦しいくらいの、胸やけに似た感覚を覚えたと言った方が正しい。

言うならば焦燥感のような、嫉妬のような、それは掻き立てられたのだ。




他でもない
輪の中で楽しそうに笑う虎徹さんの、笑顔に。







一一嫌だ



嫌だ



嫌だ嫌だ嫌だ




僕の中で何かが喚く。
どす黒く渦巻くそれは一昔前の、復讐の為に生きていたあの頃の憎悪に酷似していて



「おっ、バニー!」



虎徹さんが振り返って、僕に手を振っている。



でも、もう僕にはそんな彼の姿など見えていなかった。



足早に歩み寄って、乱暴にその腕をとる。
虎徹さんは酷く驚いた顔をしたけれど、そんなのは別にどうだってよかった。









ただただ、心が気持ち悪かった。







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