企画
□僕の恋人*絶逸
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改めて口にすると少し恥ずかしいけど、僕には恋人がいる。
年下で、ツンデレで、俺様な彼。
男性だけど、僕はそんなの気にしない。
『絶花 療治』
それが彼の名前。
スクールカウンセラーの彼はよく保健室に遊びに来てくれる。
勿論生徒が居ない時に、ね。
だって僕たちが付き合ってるなんてバレたら一大スキャンダルじゃないか。
今話題のスクールカウンセラーと保健室の死神がカップルなんて、なんだか滑稽だよね。
絶花先生は少し不器用で素直じゃないけど、本当は優しくて真面目で、誠実な人だ。
荒そうに見えて繊細なところもある。
まぁ、その…夜はすごくワイルドでそれはそれでかっこいいんだけど…って、
は、恥ずかしいこと言わせないでよ…!!
「先輩、アンタ何か顔赤くねぇか?」
「へ!?」
突然指摘されてさらに顔が赤くなるのが分かった。
顔に触れてみれば確かに熱を持っている。
「風邪か?熱があるんだったら早く休んだ方がいいぞ」
そう言って僕の額に手を添える。
ああもう、この人は
不器用だけど優しくて
かっこよくて、可愛くて
そんな彼のことが
僕は大好きです。
end.