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□『slowdaily』B
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清『実は夢、その会社で初めて付き合った人がいたのよ…でもその男がひどい奴でね、付き合って直ぐに事ある毎にそ暴力を振るう人だったみたいで…。あげくの果てに、浮気してポイッっと捨てられてね…夢も男に免疫がなかったし…常に殴られる時'これは普通の事なんだ'訳の解らない事を言われてて…相当辛かったんじゃないかしら。誰にも相談もできなかったみたいで…私もその事を聞いたのは会社を辞めてからだったし…それもあって会社にも行けなくなってしまったみたい…』














清から聞いた話に宏は言葉が出てこなかった





初めて付き合った男に

暴力を振るわれて



あっさり浮気されて…







ある程度、男に免疫があれば暴力の時点で終わりになる



でも、それも解らずに1人で耐えていた








夢の気持ちを思うといたたまれない、その男に怒りすら覚えた







だがその時…同時に自分の気持ちにも気付いた



俺は夢の事が気になっている

いや…これは多分もう好きだと言ってもいい気持ちだろう


彼女と会ったのはほんの数回

けど、彼女の持つ相手を気遣う気持ちや、時折見せるあの子供のような笑顔


そして、言葉にできない寂しそうな表情






夢の過去を知った今


俺が彼女を幸せにしたいという思い芽生えはじめていた













清はそんな宏の様子を何も言わずただ見守っていた


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