※注意※
・捏造したT&Bのその後のお話です
・タイガー&バーナビーや他ヒーローの引退後の話です
・折紙サイクロンの夢小説として書きましたのでそこのヒロインメインですが一応成長した楓が主人公です
・虎兎要素含みます
・楓とオリキャラの百合要素もあります
・つまり、ドリーム・BL・NL・GLが大丈夫な方のみという不親切極まりない設定ですがよろしくお願いします
・続く見込みはありません












生涯現役、そう言って一度能力の減退が理由で退いていたのを復活した誇り高きシュテルンビルトのヒーローは、その言葉を貫くことが出来ずメディアの前から去った
ワイルドタイガー・ワンミニッツ
彼は今ヒーローアカデミーの講師としてヒーロー業に関わっている
復活してから約1年後、一部に上がる直前に、彼は左脚を失った
ヒーロースーツを纏うまでもなく巻き込まれた災害で、それは市民を庇った名誉の負傷であった
彼は片方の脚でしっかりと歩き、堂々とカメラの前に立ちアイパッチを外して言ったのだった
「ワイルドタイガーは死にました」
引退する、ではなく、ワイルドタイガーは死にこれから自分は鏑木虎徹でしかないのだ、と
堂々とした死亡報告にシュテルンビルト市民は手を合わせて祈りを捧げた

ワイルドタイガーの死亡と共に引退するかと思われたバーナビー・ブルックスJr.だったが彼は一人でタイガー&バーナビーとしてヒーローを一部で続ける旨を示し、結局アポロンメディアの新しいバディヒーローが見付かるまでの1年間、一人でバディヒーローを続けた

バーナビーに変わって、ワイルドタイガーがいなくなってからきっちり1ヶ月後に辞めたのがブルーローズであった

歌手一本でやっていくことが大々的に公表されて彼女は今までの氷の女王という肩書きを捨ててシンガーソングライターとなった
売れ行きは上々である

その約2ヶ月後に、誰も予測のしていなかった人物が引退を宣言した
ロックバイソンはワイルドタイガーと同世代であることはファンの間では常識だ
その同級生が辞めたのだから、自分もそんな歳ではない、とマスクの中で苦笑いを浮かべ
「普通のおっさんに戻るよ。……あれ?タイガーから引退の時はこう言えって言われたんだが、うけないか?」

とマイクを置いて引退したことにより、その時点で一部ヒーローはスカイハイ、ドラゴンキッド、ファイヤーエンブレム、折紙サイクロン、バーナビーの5人
一部が希薄になった分、二部のヒーローにもスポットライトがあたり始める

正直二部ヒーローは見るに絶えないものがあったがその中で際立っていたヒーローがいた
真っ黒なヒーロースーツ、NEXT能力は音速移動
サラブレッドサウンドは最近力を伸ばしつつあったサラクトファーマという製薬会社のヒーローでその姿はまるで丸槍を持ったケンタウルス
長いマフラーが真っ黒なヒーロースーツの中で唯一、鬣のように白く靡いていた

彼に目をつけたのは他でもない視聴率の鬼と、もう一人、ヘリペリデスファイナンスのCEOである
その頃折紙サイクロンには多大な負担が掛かっていた
実はファイヤーエンブレムにもヒーローを辞める予定が立っていて、折紙は考えた
ファイヤーエンブレムが辞めれば一部ヒーローは4人
スカイハイはKOHである
彼に掛かっている負担は大きく、更に負わせることは出来ない
ドラゴンキッドは成長したとはいえまだ子どもである、慕っていた先輩ヒーローが続々といなくなり不安も大きいだろう
バーナビーにワイルドタイガーはもういない、活躍は素晴らしいものであったが後釜が見付かれば直ぐにタイガーの後を追う気なのがわかる
そうなれば自分は見切れてなどいられない
自分が頑張らねば
と自分を追い詰めた折紙サイクロンが体調を崩すのにそう時間は掛からなかった
入退院を繰り返す折紙の負担を減らすためヘリペリデスファイナンスが考えたのはバディであった
二番煎じにはなるが折紙には安心して見切れることの出来る環境が必要だ、とサラブレッドサウンドにバディ要請を出した
サラクトファーマは渋ったがサラ本人の強い希望で現実となり、他社同士のバディヒーローが誕生
サラは鬣を模したヘルメットとマフラー、蹄のような硬いブーツを残して和装を取り入れスーツを改装し、武器も丸槍から大きな刀に変え、折紙&サラブレッド
中の人物達の仲も良好だ

それが、ワイルドタイガーがいなくなってから約半年後のことである
サラと時期を入れ替えたようにファイヤーエンブレムが引退、そしてヘリオスエナジーは新しくヒーローアカデミー出身者をヒーローとして立てた
リキッド・ガン
能力はわかりやすくサイコガンである
彼は一部ヒーローの欠けた攻撃性の部分を簡単に補った
デビュー時は猪突猛進な性格故か第二の壊し屋とまで言われたがそれも持ち前の頭のよさから1ヶ月後には壊し屋の名を返上
その頃クロノスフーズがデビューさせたビッグホーンDに差を付けた

ビッグホーンDの能力は細胞活性化
それまで探し続けていた、治癒能力のあるNEXTである
大きな角のある羊をイメージした創りのヒーロースーツはロックバイソンと同様そんなに防御力は高くない
彼の細胞を活性化させ筋肉を増幅させたり修復し傷を治したり出来る能力はスーツの防御力の低さをカバーした
また、難しく欠陥もあるのだが他の者にも使える能力であり、怪我を早く治すことが可能になった

ビッグホーンDの能力はそれまでのヒーローTVのポイント制を見直させた
結果ポイントの割り振りは余り変化がなかったが現状のスカイハイポイント独占について問題があるとなった
KOH=スカイハイという式が成り立つ程であり、討論した結果、スカイハイを殿堂入り
S.KOH(スーパー、キングオブヒーロー)となり彼を2連続で越えたら殿堂入りというシステムが出来上がったのだった


この1年はのちに、全盛期ヒーロー交代の年と呼ばれる

それは、ワイルドタイガーがいなくなってから一年後、バーナビー・ブルックスJr.が引退しメイプルキャット&ハニーキャンディがデビューしたことをきっかけに
また新たにシュテルンビルトにヒーローの嵐が訪れるからである


 

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