12/29の日記
22:26
にょたみんとテツナちゃん※没(女体化紫赤含む)
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やわい桃色の唇が二つ、ふっくらと重なる
「…しょっぱい。敦実、またお菓子食べただろ」
「だって貰ったんだもん。食べないとお菓子に悪いよ〜」
「お菓子絶ちし始めたのは自分だろ?決めたのならちゃんとやり遂げなさい」
「かたいこと言わないでよ赤ちん」
僕はそれをただ黙って眺めていた
*スイーティ×スイーティ*
主将とチームメイトの一人がそういう関係であることに、いつもつるんでいる5人は気付いていた
気付いていたというより、彼女達に隠す気はなかったから、わかっていたという方が正しい
僕は存在感が薄いからよく二人がいちゃついている場面に出くわしたから二人の関係を理解していて、囃し立てたりするのも好まないので特に話題にすることもなかった
つまり、彼女達の関係は、僕の中に至って自然に、するりと入ってきたのである
同性だという違和感もなしに。
違和感仕事しろ、と思ったのは、彼女達やみんなと別れ、高校に入ってからだった
誠凛の二年生は部の設立当初から、或いは中学時代からの深い付き合いだし、少ない人数ということもあり身内のように仲がいい
しかしそのキョリは近いのに彼女達のようにキスをする間柄の人達はいない
当たり前だ
当たり前なのに気付いて、僕は今までが異常だったことを知る
同性同士での恋愛は成立しない
それは、あの頃のチームメイト以外での一般常識
おかしい
と思った時には僕はもう、彼女が好きだった
当たり前のように彼女が好きだった
「火神君」
「え…、うわっ!いたのか黒子!!」
「最初からいました」
続かない、むしろ始まってすらいない
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