Snow's Guardian―雪の守護者―

□Accident
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目が覚めた。
「ん……」
高級そうな椅子にもたれかかり、しばらく眠っていたようだ。
辺りを見回してみると…この部屋は一面白、白、白。
白ずくしの部屋だった。

――ガチャリ

突然、扉が開く音がした。
「?!」
立ち上がって音のする方に身体を向けると、同じくらいの男の子が部屋へとはいってくるのが見えた。
「起きたんだ?」
そのあとに「まだ寝てても良かったのに」と言いながら、私の前に立つ。
その男の子は容姿端麗で、おまけに背も高い。
「アナタ…誰、ですか?」
若干目をうるませて男の子に問いかける。
「涼」
「りょ…う…?」
「そ。俺の名前。
で、キミは椎名鈴花…でしょ?」
「え…? 何で知って――」
「当たり前だよ。だって…」
私の言葉は途中で涼くんに遮られて。
――この後、衝撃的な言葉を聞くことになった。
「…ずっと探してた…」
「…え?」

        デスティーノ

「俺の…――運命」
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