Snow's Guardian―雪の守護者―

□Before Start...
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あっと言う間に今日の授業は終わり。

「アレ、鈴花ちゃん。もう帰っちゃうの?」
友達のひとり、京子ちゃんが帰ろうとする私に声をかける。
「うん」
今日はとくに用事も無かったハズ。

「クラスの男の子に呼ばれてなかったっけ?」

「…」
…そうでした。
「…すっかり忘れてた…☆」
「嘘でしょ〜?鈴花」
「花ちゃん?!」
どこから話を聞いていたのか、花ちゃんも話しに参加。
「アレ…?なんで知ってるの?!」
誰にも話してないからみんな知らないハズだった。
「鈴花が先輩に呼ばれてるの、バッチリ見てたんだからっ。
ね? 京子」
「ごめんね、鈴花ちゃん」
京子ちゃんがすごく申し訳なさそうな顔で謝る。
「大丈夫だってっ! 気にしてないしっ」
「なら良かったっ」
「じゃ、鈴花。行ってらっしゃい」
「頑張ってね、鈴花ちゃん」
「あ…ありがとう…」
…こうして私は屋上へと向かった。


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