SHORT

□愛情…?
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とある普通科の教室。
5年B組。


そこで、スマホを片手にある女子が声を上げた。
とても嬉しそうに、頬を赤く染めながら。


「ねぇ!明日モデルのエドガー・フィーデリヒとランドル・ケィルが来るって!!!」

「えっ、どこに?」

それに過剰に反応をする別の女の子。
それはその子だけに限ったわけでもなく、他の女の子も興味深々といった様子である。
ミナも例外なく。

そして、一部の男子も「おおっ」とざわめく。

「この学校!!ブログに書いてあるよ!」

最初に声を上げた女子が、スマホを高々と上げて誇らしげにそう叫んだ。

その言葉の意味を悟った人の顔がぱぁぁあっと晴れていく。


「「「わぁぁぁぁあああ!!!」」」


一斉にクラスに歓声が湧く。

その大音量に、興味なさげだった一部の者も何事?と興味を持ち始めた。




そこでまた女子が口を開く。

「…でもなんでうちの学校なんだろうね?エドランって学校めぐりなんてしてないよね?」

そう、通称エドラン。
エドガーとランドルが一緒になった、まるでニックネームのようなもの。
二人一組でのモデル活動が多く、その絆の深さは海よりも深く山よりも高いといわれている。
エドガーはやや童顔ながらもドS、ランドルはガタイがいいのにどこか抜けているという凸凹コンビ。
このギャップも人気を集める1つなのだろう。

「なんか…ここ出身らしいよ。ちょっと待って読み上げるね。『久しぶりに母校を訪れたいと思ってまーす。その名前はトゥラン魔術学校!ちょっと珍しいけど、魔法の勉強をするとこです。実は、俺らの仲がいいのはここの実習のおかげなんだけどね!あ、いくら俺たちに会いたいからって学校に押し寄せちゃだめだよ?ここは魔術を勉強するとこ。部外者なんて簡単に排除されちゃうんだから☆どーせ来てくれるんなら…その後に○○駅近くにも行くから、そこに来てくれたらうれしいなーっ』……だってさ」

「…それって普通科じゃなくて戦闘科じゃないか?」

みんなが思っていたことを最初に口にしたのは、はじめから興味を示していた男の子1。

「ってかエドランって戦闘科だったの!?」

「ね、だったら誰かエドランのこと知ってそうじゃない?なんで噂の1つも立たなかったんだろう」




  
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