SHORT

□永遠に
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「タキ…!?」

ガラガラと瓦礫が崩れる。
土埃でなにも見えない。
思わず、袖で口元を覆った。

「っああああぁあぁあ!!!」

洞窟内に響き、反響した、叫び声。


「タキっ!!どこだ、どこにいる!?」

頭から血が引いていくのが分かる。
まずい、と本能が悲鳴を上げていた。
「っ…先に行け!」

「ふざけんな!どこにいるんだ、瓦礫の向こうか!?」

「足を怪我した!こっちには敵だっているんだ、早く逃げろっ!!」

「んな願い、聞けるわけねぇだろうが!!待ってろ、すぐそっちに行く!」

目の前の瓦礫の山に手を突っ込む。
手前に石を掻きだし、岩を引きずり下ろした。

早く…早くしないと、タキが…!

魔法で崩せたらいいのに…
どうして、もっと勉強しなかった!
なんで支点の変更法を知らないんだ…!


  
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