SHORT
□心
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「なぁミナ、こいつどうにかなんねーか?」
いきなりそう振られた言葉。
言われたミナは正直、混乱の真っ最中である。
「ちょっとショウ、それどういう意味?」
こいつ、と指されたイスカは、不満を隠しもせずにショウに食ってかかる。
「そのままだ。俺はいい加減に噂には疲れてんだよ」
「なんで自分だけ迷惑してますみたいな顔してるのさ。ショウと同じ分だけ僕も被害受けてるの!」
「お前はまだいいだろ!慣れてんだろうが!」
「はぁっ!?なんでそんなこと君に決められなきゃいけないわけ!?
だいたい、そんなに言うんだったら僕と一緒にいなければいいだけの話でしょ!!」
「ちょ、ちょっとちょっと。
どうしたの?なんで二人とも喧嘩してるの?」
穏やかではなくなってきた会話に、ミナがあわてて仲裁に入る。
教室の隅で我関せず状態だったハヤトも、気になったのかこちらを見ている。
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