SHORT

□心
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「ちょっとお前ら!
なにやってんだよ!」

どこからか、リンが入ってくる。

普段は声を荒げないイスカが、それもショウに向かって怒鳴っているなど、普通ならば考えられない。

「落ち着けって、何があったんだよ」

「うるさい」

温厚なはずのイスカが、リンの言葉を切り捨てる。

リンは困惑して、その隣でおろおろしているミナに困ったように視線を向ける。

ミナも困ったように首をかしげるしかなかった。

「ペアなんだから離れてるわけにもいかないだろ!?」

「そう分かってるなら噂がたっても仕方ないでしょ」

「それとは違うだろ!」

「どう違うっていうの!?
二択しかないんだから答えだって絞られるでしょ!!」

「なんでそう理屈的なんだよ!」

「感情で動くショウがいっつも問題起こすからね!」

「っ、それは今関係ないだろ!!」

「……、もういいよ」

「は?お前なに言・・

「しばらく君と距離を置けばいいんでしょ。
リン、今日からしばらく部屋にお邪魔してもいい?」

「あ、あぁ…」

「じゃあ、そういうことで。
噂がなくなるまで一緒にいないってのが君の言う理想論なんでしょ?
じゃあね」

イスカはそう言い切ると、教室から出ていく。


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