FT夢
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痛い。
痛いよ。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い―――!!
誰か助けて―――!
『うッ…うぐ、がぁあぁぁああぁっ!!!!』
「アイリス!!落ち着け!!」
『痛いよぉ!!!!っ痛いよ、…ひぐっ、』
思い出したように痛みが走る。
流れる血と同じように、涙がボロボロ落ちてくる。
人目も気にせず泣きじゃくるあたしの手に、温もりを感じた。
「……痛ェよな…」
背に手が回される。
彼との――グレイとの距離は0になり、あたしの乱れていた呼吸が次第に安定していく。
あった、かい。
「ごめんな…守れなくて…辛い、よな…」
『っ、ひっく…ぐずっ…』
「アイリス…」
身体を離してあたしの片腕…があった辺りを見つめるグレイ。
バランスが上手く取れない。
支えてもらわなければ倒れてしまう。
―――涙で歪む視界の中に、グレイの泣き顔が見えた。
静かに流れる雫に驚きながら、あたしは頼りなくはにかんだ。
『大丈夫』彼を安心させたくて、彼の笑顔で安心したくて、そう言った。
あたしは死なないよ。
痛いのは今だけだよ。我慢できるから。
(だからどうか泣かないで)
あとがきに別ページを作るまでもないほどに3ページ目が短かったので…
今回は此処でしゃべります。
興味がない方はプラウザバックして頂いて結構です^^
まず最初に謝罪を。
…なんだか表現がアウトな気がします。
以前、私は「〜編」等を書くときに所謂“見せ場”を考えてから書くというお話をしたと思います。
その一つ目が…腕吹っ飛ばす事だったと言うか…えへへ←
愛娘に近いヒロインの片腕ふっ飛ばさせる親って鬼畜ですよね…愛故だと思って頂ければ幸いです。マジで。
そしてもう一点。
SSとかの傾向から分かって頂けてる方もいらっしゃるかと思いますが、
私は今回のような話が個人的に好きです。
包み隠さず言ってしまうと、血や戦闘の描写が大好物です。変態ではありません。
怪我に関して手を抜く事はしません(真顔)
これも以前話した覚えがありますが、楽園の塔編はこれよりも更にグロイ事を考えています。
今回で無理だと思った方は、申し訳ありませんが…読むのを止めて頂くのが賢明だと思います。
長々と失礼致しました。
次回は本格的な戦闘予定。
オリキャラも出ます、多分。
120520