09/07の日記
21:47
何もないよ、僕らには〇雅篤
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「随分と強くなったようだな、丸眼鏡」
「雅…!」
陽も高い日中にヤツは一人で現れた。
吸血鬼は太陽の光に弱いなんて伝説はやはり伝説に過ぎない。
奴等は昼間でも自由に行動が出来るため、気を張らなくてはいけなかった。
雅は、徐々に近付いてくるのを止めるように長い剣をもって雅に構える。
それをみた雅はククと喉で笑うとそれ以上は近付いてはこなかった。
「…まだ私が恐いのか?」
「誰がっ!?」
意気込んではみたものの、肌で感じる雅の気迫におされていた。
これも一種の防衛本能なのかもしれない。
「私は嬉しいぞ、丸眼鏡。お前のその眼が憎しみに満ちていくのを」
「…雅、全ては貴様を倒すため…俺は全てを棄てたのだから」
ギュッとにぎりしめ、雅に斬りかかる。俺の攻撃は全て雅に躱されていく。
「まだだ。もっともっと憎め恨め。もっとその眼を憎しみで…」
雅の鉄扇をよけきれず、肩を負傷してしまった。
雅は愉しげに笑んでいる。
まるでこどもがオモチャで遊んでいるかのような。
「…丸眼鏡…」
負傷した方の肩を掴まれ、あまりの激痛に膝から崩れおちる。しかし、それを許さぬかのように、掴んでいた手に力がこめられ、ますます痛みが増すばかりだった。
出血も酷くなり、意識を朦朧とさせながらも、なんとかつなぎ止める。
「丸眼鏡、遊びはまだまだ」
「…ッ!!?」
肩から流れおちる赤い液体を口につける。
ピチャリ、そんな音が鼓膜に響く。
「その日を楽しみにしているぞ」
雅が肩から手を放すと、瞬間腹部にも激痛がはしる。
崩れていく身体をどうすることもできずに。
薄れゆく世界の中で、ただ雅の笑い声があたりに木霊していた。
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雅さまはぜーったいに篤にちょくちょく顔をみせにいってたと思います。三回くらい篤に命狙われたとか言ってたようなので(笑)
雅さまは乙女なので素直に好きといえない…そんな設定ですかね!
だって原作でも篤のこと名前で呼んだのは二年という月日が経ってからだというわけですから!!
わざとらしく雅さまは「宮本篤とかいったな」と言ってますが、きっと前々から知ってて、でもきっかけと心の準備がその時はできていなかったのでしょうv
そんな妄想をしてしまう今日この頃です。
又もや彼岸島DVDも借りてきて篤にベタボレ…っていうか臨界点突破したんじゃなかろうか…!!
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