小説(うたプリ)

□寝顔
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Sideトキヤ
「ふぅ」
読んでいた本を閉じると、肩に重みを感じた。
顔をそちらに向けてみると、音也が眠ってこちらに寄りかかっていた。
本を読み終えたら相手をしてあげると約束しましたが、どうやら待ちくたびれてしまったようです。
起こそうかなとも思いましたが、あまりに幸せそうな寝顔なので忍びないですね。
さてどうしましょう。
「んにゃ・・・トキヤぁ」
私の夢でも見ているのですかね?
私でそれほどの笑顔を浮かべてくれるのは嬉しいですが、ちょっぴり夢の中の自分に嫉妬もしてしまいます。
「まったくあなたは本当に困った人ですね」
私の心を捕らえて離さないのですから。

Side音也
「ただいま!」
仕事を終えて帰ってきたけど、返事がない。
どっか買い物にでも出かけてるのかな?
いればさすがに返事は返してくれるからな〜って考えながらリビングに入ると、トキヤはそこのソファで眠ってた。
テーブルには台本が置いてあったから、読んでるうちに眠っちゃったのかな。
なんか珍しい。
それにトキヤの寝顔が見られるなんて超久しぶりかも!
トキヤの寝顔はいつもみたいに険しい顔じゃなくて、優しい顔してる。
ちょっぴりHAYATOを演じてたときに似てる気がする。
かわいいなぁってほっぺをふにふに触ってもトキヤは起きなかった。
ってことは熟睡中?
「ふぁぁ」
トキヤの寝顔見てたら俺も眠くなってきちゃった。
俺が隣で寝てたら、起きた時にトキヤはびっくりしてくれるかな♪
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