拍手お礼小説
□アイスクリーム
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「暑くねぇ?」
季節は初夏に入り、夏本番ほどではないにしろ日差しは容赦なく俺たちを照らしていた。
「ね、アイスでも食べよっ」
そう言って隣にいた銀時はアイスを売っている自販機へと駆け出した。
俺もだんだん食べたくなってきたので、銀時を追いかけることにした。
「どれにしようかな〜?」
銀時はたくさん種類があったから悩んでいるようだった。
「・・・抹茶にしよ」
俺はぱっと目に付いたアイスに決めた。
特に好きな味があるってわけではなかったし、悩むとずっと悩んでそうだったし。
「お前はバニラにしとけ」
「何で?」
お金を入れようとすると、自販機に向いていた顔が俺に向けられた。
しかもすごく真顔だった。
「溶け始めたアイスが受の顔に付いて顔射っぽくなるのはBLの王道だろうが!!棒アイスを舐めてフェラしてるみたいになるのも可!!あ、そう考えるとソフトクリームのほうがぽくなるよね?」
最後は同意を求めるように言われたが、唖然としてしまって何も答えられなかった。
よく内容を反芻させていると手が自然と震え出した。
「変なこと考えてんじゃねぇ、バカ天パっ!!」
俺の鉄拳をまともに喰らったあいつは遥か遠くへとぶっ飛ぶ。
(昼間っから公道でそんなこと叫ぶんじゃねーよ)
さっさとアイスを購入すると、銀時を置いて俺は家に帰った。