夢の世界へいざ行かん!

□VERY CHRISTMAS
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クリスマスイヴ。

街中が心躍らせている中、

―『完全犯罪のにおいがする。』

我々はテレビ画面に釘付けになっていた。















「ねーねー今のどういうこと?」
「………。」
「ねーってば今のどういうことー!?」
「うるっせえなおめーは!さっきから何分おきに話しかけてくんだよ!黙って見てろ!」

…千鶴と要のやり取りがうるさくて内容が聞こえない。

「もー君たちうるさくて全然聞こえない。ちょっと戻すよ。」

同じことを思ったらしい悠太兄ぃがリモコンを手に巻き戻しを…、

―『犯人は池上さん!あなたです!!』

……あれ、確か事件は密室で指紋も凶器もないって言って、これは完全犯罪だ、犯人わからないぞって言う展開じゃなかったっけ?

「……ごめん早送りしちゃった…。」
「まだ時間に猶予のあった池上さんもビックリだよ悠太兄ぃ。」
「ごめん池上さん。」
「オレらに謝れよ。」

私と悠太兄ぃのやり取りに要が突っ込んだ。
心なしか声が震えているような。

「ような、じゃねえよ!怒りで震えちまうんだよ!」
「あれ、声に出てた?」
「バッチリな!」

おっかしいなー。

「まあこの映画はハズレだったってことで。」
「このメンツがハズレなんだよ。」
「あ、ゆーき。おせんべちょーだい。」
「ん。」
「って聞けコラァ!!」

あ、おせんべ美味しい。





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