夢の世界へいざ行かん!

□colorless blue
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数日後。
コンビニでお皿を交換した帰り道。

ああ、早く家帰って祐希に自慢したい。
彼の性格上きっと素直には負けを認めないだろうけど。

そう思って足を早めた矢先、横断歩道の前で立ち尽くす祐希を発見。
ちょうどいいところに。

「ゆーきー。」
「…ミュウ。」
「見て見て、お皿ゲットしたよ。祐希より早かったから約束通りマンガ一冊買ってくださいね。」
「………。」

………あれ。
思った反応と違って小首を傾げる。

「わ、」

だんまりな祐希がスッと近づいてきたと思ったら、いきなりギュウと抱き締められた。

「……あの、祐希さん?」

ええ、どうしたんですかこの方。
ギュウギュウ抱き着いてくる祐希にハテナマークばかり浮かぶ。

「ミュウ。」
「…なんですか。」
「………なんでもない。」
「えええー、」

結局そうなんの?

「………。」

しばらく離してくれそうにない祐希に小さくため息をついて、その背中にそっと手をまわした。

まあ、こんな祐希珍しいからもうちょっとこのままでもいいかな、なんて。












花代さんが学食を辞めたことを知るのは、もう少し先。





END.
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