夢の世界へいざ行かん!

□陽だまりの詩
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「あー、今頃悠太兄ぃたちはかおり先生と…。」

呟いた瞬間、ボゴンッ!と目の前が爆発した。

「浅羽ぁぁぁ!」
「すいまっせーん。」

教師の怒号に軽く返事をしたら、茉咲ちゃんに頭をペシッとはたかれた。

「なっ、あんた何したの!」
「え、別に何も…。コレとコレを混ぜるんですよね。」
「違うわよ!コレは混ぜちゃダメなの!“混ぜるな危険”って書いてあるでしょ!?」
「日本語は難しいなー。」
「英語で“danger(危険)”とも書いてあるわよ。」
「あー…、だったですか。」

ベシッと茉咲ちゃんに頭をはたかれた。
さっきより強めなのは気のせい?

只今、化学の時間。
薬品を使った実験なんですが…苦手なんだよねー。
何故だかボゴンと爆発するんです。

いやいや、それにしても…。

やっぱり頭をよぎるのは陽だまり幼稚園に職場体験に行っている彼らで。

「はぁ…。」

ーーードガーンッ!

「ええ…。」

ため息で爆発させちゃったのかと思ったら、隣で茉咲ちゃんが爆発させてました。

「浅羽あああぁぁぁ!!!!!!!!」
「ちょ、違いますって、佐藤さんです。」
「言い訳は聞かん!退場!」
「横暴だ…。」

退場を言い渡されたので、のろのろと理科室を出る。
廊下の窓から外を眺めれば、ゆったりと雲が流れてる。

「あ…。」

どうせやることないなら、行っちゃてもいいですかね?

「Let's go to 陽だまり幼稚園〜。」





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