夢の世界へいざ行かん!

□陽だまりの詩
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「“職場体験”?」
「はいっ。」

話は春ちゃんが見せた一枚の紙から始まる。

悠「あーなんかもらったね、そんな紙。」
要「毎年2年が行くんだっけか?それ。」

2年生になると興味のある仕事を選んで体験できる“職場体験”なるものがあるらしく、その体験先リストに我らが母園、陽だまり幼稚園が載っているらしい。

思えば、こーちゃんとあっきーとの初対面はこれによって招かれたのだ。

春「みんなで陽だまり幼稚園に行きませんか?」
悠「いいねそれ。」
祐「かおり先生、今もいるかなあ。ねえ?」
要「な…っんだよオレにふんなよ!ガキん時の話だろあれは!」

そうだ、要は確かかおり先生に憧れていた。(ちなみに私も大好きだった。)
懐かしい話題に楽しい気分になるけど、しょせんそれは…。

悠「…心結?」
祐「なにスネてんの。」
「2年生だけなんだもん。」

体育座りしていじける私の隣には、同じく体育座りの千鶴がいたりする。

千「確かにオレだけみんなと幼稚園一緒じゃないし、なんか疎外感感じちゃってますけど、それくらいじゃスネませんよべつにー。」
悠「そう言ってる口がもうとんがってるんですが。」

春ちゃんがいろいろとフォローを入れて千鶴は立ち直ったけど。

要「あー、心結はどうしようもねえな。」
春「1年生は普通に授業ですからね…。」
千「諦めろ諦めろ!オレっちたちが代わりに楽しんで来てやるってー!」
祐「さっきまでスネてたくせに。」
悠「心結、お留守番ね?」
「ううぅー、」

頭を撫でてくれた悠太兄ぃに抱きつく。

祐「ほんと、ミュウって寂しがりやだよね。」
「ちーがーいーまーすぅぅう。」
悠「祐希、余計なこと言わないの。」
「うーうぅぅぅ。」

抱きつく力をさらに込めて。

「要にかおり先生とられるぅぅぅ。」
悠「そこ?」
祐「ダイジョーブだって。要にそんな進展期待できないよ。」
要「つーか勝手に話進めてんじゃねえっ!ガキん時の話だっつったろ!」
「そーやって否定してる割に顔赤いですけどー。」
要「心結ってめっ!」
祐「ミュウ完璧八つ当たり。」
「ふーんだ。」

悠太兄ぃの胸に顔をうずめて、うるさい声をシャットアウトした。





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