夢の世界へいざ行かん!

□naked king
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千「春ちゃん春ちゃんっ。オレねーおばけ役やるんだけどねーどれが似合うと思う?」
春「うーん、これかな。」
千「あ、やっぱり?」

帰り道。
わいわい盛り上がっている2人の後ろで、かこかこケータイを打つ。

もちろん、日紗子ちゃんに。

要「そういや漫研のポスター、コピーまだだったよな。明日とかでも…。」
祐「ああいいよ。あれ、もうやった。」
要「は?」
祐「っていうかやってもらった。悠太くんに。まあ要に頼むなら悠太?みたいな。」
要「んだよそれ。」
祐「だって要ってさあ、上手くできてもどっかマグレくさいとこあるじゃん。」
悠「ああ、ね。なんかアテになんないよね。」
千「きひひっ、わかるわかる。」

要が散々言われてるのを横目に、ケータイがブブッと震えた。


【From日紗子ちゃん:心結!あんたねぇ!要の写真なんかいらないって言ってるじゃない!送ってきたって即消去よ!消去!わかった!?要なんか、いらないからね!?】


思わずぶふっと噴き出してしまった。
タイミング良すぎでしょう。

「要って、なんだか残念だよね。」
要「…ああっそう!!」
千「ふごっ!」

散々言われた要は千鶴を一発殴って先を歩いていく。

「でも、」


【……………でも、こんな要、レアよね。普段はスカしてばっかりだから。からかうネタができたわ。ありがとう。】


残念な要って素敵だと思うよ。






END.
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