夢の世界へいざ行かん!

□りんごのとなり
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「す…す好きですっ。よかったら私と…っ、つきあってくださいっっ。」

黒髪の女の子が悠太兄ぃに告白してるのを目撃。

「ぁ…」
祐「そん…なの誰が許可しまふか。」

声を上げた祐希は要と千鶴に口を抑えられた。

春「あれ?みんなどうしたんですか?悠太くんを捜しに行ったんじゃ…。」
要千「しーっっっ。」
春「はい?」

春ちゃんが後から来てとばっちりを受ける。
かわいそうな春ちゃん。
でもやっぱりみんな人の恋路って気になるもんなのね。
はい、こっそり覗いてます。

春「あ。あの子ボクらと同じクラスの高橋さんですよ。」
要「ほお。」

高橋さんか、可愛いな。

「…………。」
祐「…ミュウ?」

なんだか見てられなくて俯いた。
おかしいな、可愛い子は大好きなんだけど。

祐「悠太が戻ってきた。」
要「ええっ!!?」
千「バックバックバック!!」

みんなが慌てて引き返す中、私は祐希に腕を引かれてその場を去った。













それが昨日の放課後のこと。

要千(いつだ!?いつになったらあの話をするんだ!!?)

要と千鶴に限らず春ちゃんまでうずうずしている。

悠「…あ、昨日こく」
要千春「えっ!!?」
悠「…ごじてん誰かオレのロッカーから勝手に…。」
要千春「はあーーー…。」
悠「すごい食いついたね今。なに今国語辞典ハヤってんの?」
祐「……。」
「………。」

なんだろう。
その話は、聞きたくない…。





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