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□三年後、二人でパーティーに行く準備をしましょう
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 細くて長い指が私の指先を摘むようにして、私の髪色と同じマニキュアが爪を彩っていく。
 
 私が塗ろうとすれば爪からはみ出て指との溝まで塗ってしまうのに、アルバロははみ出す事も無く、
 マニキュアの筆を真ん中に一回、塗られていない両端を塗っていき、
 平らに塗り終われはまるで私の爪ではないみたいで、ほぅっと吐息が漏れた。
 
 
「乾く迄は触っちゃ駄目だよ」
 
 
「うん、大丈夫よ」
 
 
 子供じゃないもの、と彩られた両手の爪を見つめながら言うとクスクスと笑う声が聞こえて目線を向ける。
 
 
「そう云うところが子供っぽい」
 
 
 勿論私はアルバロに比べたらまだ子供なのだと思う。
 
 でもあれから三年、私も昔に比べたら大人に近づいていると思う。
 
 でもやっぱりこうしてアルバロに子供扱いされるのは少しばかり不満。
 
 
「・・・昔に比べれば大人になったもの」
 
 
「さぁ、どうだろう」
 
 
 こう云うふうに意地悪を言うアルバロの方がずっと変わってないと思う。
 
 久しぶりに会いに来てくれて嬉しいから喧嘩はしないけれど、やっぱりちょっと不満にはなっちゃう。
 
 
「俺はそう云うルルちゃんも好きだよ」
 
 
 そうやって機嫌取りみたいに言うのも変わってない。
 
 でも・・・・好きって言って貰えるのはやっぱり嬉しいから、ちょっとだけ胸の奥が疼く。
 
 
 

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