せかんどらいふ!

□第三十七のフラグ
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お昼ご飯なう☆

どうもみなさんこんにちは!イケメンの手料理をイケメンと食べてる普通の女の子、湊ちゃんですっ☆

「湊これ食え」

「ちょっと待てこっちのがうまいって」

「いや待てはこっちの台詞だって!!!そんなに食えるか!!盛るな!!!」

私の皿に山のようにおかずを盛る組の人達
私女の子の胃袋なんですけど?兄貴基準で盛るんじゃねえよ覚えてろよ

ちなみに兄貴はバスケ部の面々と食べてる様なので、こっちから一通りおかず持っていってる

「はいどうぞ」

「え、あ、ありがとうございます...!」

「ありがとうございます!湊これめっちゃおいしい!」

「うんうん、それは良かったからゆっくり食べな芳乃ちゃん?おいそこ紅葉ちゃんの皿に山盛りすんな!」

何故芳乃ちゃんと紅葉ちゃんが一緒に食べてるかと言うと、二人の親御さんどうしても仕事休めなかったらしい
文化祭は来てたけど
なら一緒に食べる?って聞いたら嬉しそうに笑ったから今に至ります天使だった

かわいい女の子が来たからってはしゃいでるんだよこの野郎共
あ、ちゃんと組的なことは隠してるから!お嬢とか絶対呼ばせないしそもそも若いの数人連れてきただけだから!
凌さん恭さん絋とその他数名来てるだけだから!!!

あー、あと赤司さまもパパ来てるって知らないから兄貴達と食べてる
なので、そのまま赤司パパも一緒に食べてる
二人には口止め済みだ

「そういえば凌さん、黒子...あの軽い少年どうでした?」

「ああ、お前と恭の言ってたとおり軽い脱水症状だった。リレーの間休ませて、昼食べてゆっくりすれば午後は問題ないとさ」

「そっか良かった...!運んでいただいてありがとうございました!」

「気付いたお前も偉いな」

頭をポンポンと撫でられる
フゥー!イケメンの頭ポンじゃー!!!恥ずかしいね?!

「赤司さん、彼の活躍は如何でしたか?」

「ああ湊さん、とても良かったよ。クラスの子達とも仲良くしているようだし」

「彼は皆から信頼されてますからね。私もお世話になりっぱなしで」

「あの子は、君のことを相当信頼しているね」

「え?いやいや、そこまで過大評価しないでください。信頼、されているのなら嬉しいんですけど...」

「君こそ自己評価が低い。もっと自信を持ちなさい。あの子は君だから信頼しているし、仲良くなろうとしている」

「あ、赤司さん、今の少し違います。仲良くなろうとしてる、じゃなくてもう仲良しですよ」

此処だけは自信を持って言いたい
信頼されているっていうのはイマイチ分からないけど、仲良くしてはもらってるし、仲良くしていたい
だから信頼云々は置いといて、此処だけは言い切りたい

「だって、彼は私の大事な友人ですから」

そう言い切ると、赤司パパは驚いたように目を見張ったあと、柔らかく微笑んだ

ああ、この笑顔、似てるなぁ...
とても柔らかくて、可愛い笑顔
やっぱり親子だなあ

「だから赤司お前はもっと息子さんを構ってやれって言ってるだろう」

「そう簡単に言うな。というかお前だろう、子供には厳しくしろって言っていたのは」

「知らんな」

「あらあら」

赤司パパと父さんの言い合いを見る限り、本当に仲良しなんだなあ
それを笑って流す母さんも慣れてるなあってちょっと怖いけど

っていうか父さん説得力皆無じゃん...全然厳しくないよ...

「芳乃ちゃん、紅葉ちゃん、一杯食べてね!」

「うん!すっごいおいしい!ありがとう湊!」

「誘ってくれて本当にありがとう湊ちゃん。とっても楽しい...!」

二人が可愛すぎて顔を覆って天を仰いだ
神様...フラグ三昧にするのは絶対許さないけど二人と出会わせてくれたことには感謝してる...!

「最高...!」

「気持ち悪いわ」

「うるさい絋黙って」

「ほーう?んなこと言っていいのか?芳乃、紅葉、おもしれえこと教えてやるよ。湊昔さぁ家ん中でまy」

「あああああああごめんなさい絋さんやめてくれえええええええ!!!」

じいちゃん家広すぎて迷子になって回収された話はマジで黒歴史だからあああああああ!!!

「楽しい人達だね」

「人をいじめて楽しんでるただのドSだよ...」

こっちに来てこそこそっと話し掛けたのは紅葉ちゃん
芳乃ちゃんは絋と楽しそうに笑ってる

「湊ちゃんが大事にされてるなあって分かるよ」

「まあもう大家族みたいな感じだからねぇ」

「でな、そん時湊がな...」

「おいこら絋今度は何話してんだよ!!やめて!!!」

「へぇ〜湊ちっちゃい頃そんなことが...」

「そんな生暖かい目で見ないで芳乃ちゃん何聞いたの」

楽しそうなのは良いんだけど私の過去を暴露すんのやめよ?
なあお前ら酒飲んでないよな??

もう私には止められねえ...と思い隅っこで盛られたおかずに箸をつける
うん、流石凌さん。美味しい
こっちは恭さんかな、美味しい

ごちそうさまでした
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