せかんどらいふ!

□第十八のフラグ
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何か色々あった1年も明け、今日は元旦、お正月です!

今私達は、じいちゃん家に新年のご挨拶に来てるのです!やっぱ皆テンション高いwwww

恭さんも凌さんも相変わらずイケメンでクラクラする

そして恒例のじいちゃんの高い高いwwwwフウウウウウウ

とまあ色々して、お年玉をじいちゃんからもらって、母さんの方のおばあちゃん達の所行ったら何故か着物を着付けられた苦しい

着物?何で着物?

「せっかくだから、着物着て初詣行っておいで」

って言われて、されるがまま今に至る

微妙な長さの髪も結ってもらった

うわー着物なんて七五三以来だわ

鏡で見ると、これ誰wwwwってなった

化粧怖い。めっちゃ化ける

準備出来てる兄貴達の元へ行き、下駄を履くカラコロと鳴らしながら神社へ歩く

神社の鳥居が見えると、兄貴が横で手を振る

「おーい!虹村ぁー!」

は、え、またなの?なんなの?ねえ?なんで虹村さんを攻略するみたいにフラグばっかりなの?ねえ?ああもうホント私服イケメンすぎる。新年早々目の保養なんて

「よっ、奏汰、湊。今年もよろしく」

「あけおめー」

「あけましておめでとうございます」

私は後者だ!断じて虹村さんにあけおめとか言わない!

ペコリとお辞儀をすると、結われた髪を撫でられた

ビックリして固まった私の思考回路はショート寸前

「くっ、ははっ...!」

頭上で噛み締めた笑いが聞こえて、ゆっくりと体を起こす

「に、虹村さん...!」

「相変わらず反応がおもしろいな」

「私で遊ぶのはやめてください!」

「嫌だな」

「ちょ、即答とか」

「まあまあ、奏汰、そろそろ行こうぜ」

「おう。ほら湊も行くぞー」

「はいよー」

母さん達は先に行ったみたいだ
慣れぬ下駄でゆっくり歩く

ぐい

「わっ」

いきなり手を引かれて、よろける
横を擦れ違ったカップルを見て、ぶつかりかけたと分かった

「ちゃんと周り見ろよ」

「すいません」

「行くぞ」

「あ、手」

「転びそうだからな、お前は」

離されない手の感触に物凄く緊張しながら歩く

なんでこんな紳士なの
殺したいの?
ねえ?ホント死ぬ無理なにこれ

「ほれ」

「ありがとうございます」

本殿まで来て、兄貴と虹村さんと並ぶ

持ってきていた賽銭を入れ、鈴を鳴らす

パンパン

柏手を打ち、どうか中学でいじめ等々とフラグ乱立がありませんように、とそう願った
それはもう切実に

「よし、おみくじ引くか!」

「おー」

「らじゃ!」

三人揃っておみくじまで来た

お金を箱に入れて、みくじ箱を振る

「三十八です」

兄貴は二十三、虹村さんは三十二だった

私達は巫女さんにそれぞれのおみくじを受けとり、各々見ていく

うわ、小吉ってwwww微妙なwwww
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