せかんどらいふ!
□第十二のフラグ
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事の始まりは夏休み中、皆と遊んでるときに高尾の言ったこの発言
「なー湊ー。」
「ん?何?どったの?」
持っていたボールをくるくると回しながら、不意に掛けてきた言葉
「俺さ、バスケの大会観に行った事ねーの。」
「は?あ、そう、なの?」
いきなりすぎて曖昧な返事になった
ごめん高尾
「おー。んでさ、行きてーんだけど、どっかで試合あるとか知らね?」
何で俺に聞くのwww
「あー、でも確か今週だったか来週だったか忘れたけど、中学の全国大会あったと思うけど?」
兄貴が言ってた様な?うぃっす、全中っすね←
行く気?今のところないっすね。だって流石に学習するわ
今までだってフラグパラダイスだったじゃん
見たいけどやめとく
「マジで!?行きてぇ!」
「おー行ってこい行ってこい」
俺は行かん
「湊も行こうぜー!」
は?ちょいちょい高尾君?何言ってんの?
「いや私はちょっと...」
「用事か?」
そう!用事なの!嘘だけど!そろそろ高尾のフラグもどうにかしなきゃいけないからね!
「う、うん!用事がね!ちょっとね!」
ほんっっとごめん!めっちゃ罪悪感湧く!
「そっか...湊と行きたかったんだけどな...」
ズッキュウウウウウウン!
私の心に何か突き刺さった音が気がした
「行くか高尾!」
「え、用事は?」
「考えたらどうでも良い用事だわ!高尾のが優先出来るわ!」
「ホントか?」
「全然!用事にならないわ!高尾!全中行こうか!」
「マジか!やった!なら約束な!」
...はっ!や、やっちまったああああああああ!ほれみろ言わんこっちゃない!いつかやるかなーとは思ってたよ!
高尾のシュン顔と笑顔はダメだわ!卑怯だわ!
ロリコンは死んでも消えなかったな!
とまあこんな感じでフラグを確立させた馬鹿です
ほんっっと自分馬鹿で困る!