幽霊相談事務所

□兄を探しに…
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そこで止せば良かったのに、私は青年を起こそうと彼の右肩を掴みユサユサと揺らした。

「あの、そんな所で寝てたら色々と危ないかと───」

私が揺らした途端、青年は何の抵抗もなく左側に傾く。


(……え)



───ドサッ……



それと同時、青年の顔に被さっていた学生帽がパサリと落ちた。

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