幽霊相談事務所

□忍び寄る影
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ホウ、ホウ、ホウ、―――




月の光が優しく差し込んでくる窓辺。そして、静寂に満ちた部屋の外からは梟の囀りだけが細々と聞こえてくる……そんな夜中。



(あー駄目だ。やっぱり今日は眠れそうにない……)



目を瞑っていればいずれ眠るだろう。そう思っていたのも束の間、遂に耐えられなくなり、私はベッドから起き上がってぐしぐしと目を擦った。


目覚まし時計に目を向ければ、時刻は午前三時。普段の自分ならぐーぐーごーごー眠りに就いている時間帯である。







――カヨさんとの皿洗いを終えてヒイラギ君が帰宅した後、「お兄ちゃんの事で何か知っているなら何でも良いから教えて欲しい」と私は彼に問い詰めてみたのだった。



………しかし。



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