上下関係元

□∵
1ページ/5ページ





「ワァーワァー......!」


「はぁぁ…」



皆…気持ちよさそうだな。
楽しそうだな…。
ピチャピチャ水で遊んで…

クッソー!
こっちは暑いのにー!!。



「何だよー!騒ぐなぁ!」



むぅ〜…
ニコニコしあがって…。


丁度今日でプールの講習3日目。
明日がラストの日。

そして、何故私がさっきからあんなに怒っているか。

それは。

5日前、丁度生理になった。
そのため、プールに入れなくなったのだ。


その事に関しては別にいいんだけど、
とにかく暑いっ!。

皆キラキラさせて泳いでるし…。
い〜なぁ・・・でも私、泳ぐんだったら川がいいな。

なんてね。



「こらぁ!黄架!!」


「っはい!?」



急に怒鳴り声で名前を呼ばれたため、
声が裏返ってしまった。



「お前何が生理じゃ!」


「おおお、おっきい声で言うなぁ!」



向こう側からズシズシ歩いてくるのは…
おそらく4組の担任、赤井先生だ。

その前に、
何が生理じゃ! って、何?笑。
まず、どうしてしってるの!?



「生理なんて嘘な事書きあがって!」


「痛いっ、痛いッ!」



そんな事を言いながら座っている私の足を
ゲシゲシ蹴ってくる先生。

それ、女の子にしちゃいけないでしょ!?



「明日は絶対入れよ」


「えっ、無理で「入らなかったら…」


「うぅ…分かりましたよ」



私がそう言うと、
笑顔で よろしい と言って、向こう側に帰って行った。


何なんだ、あの先生はいったい…。
















そして、やってきた明日。
お約束通り、私は水着姿だ。

まだ、生理終わってないですよ!!?
絶対入っちゃいけないでしょ!?

なので私は、AでもなくBでもなく、
一番下のCに行く事にした。



「おぉ〜、ちゃんと入ってるな」


「な、なんでそんなにニコニコなんですか」


「ん〜?、べっつにぃ?」



正直…気持ち悪いですよ、先生。苦笑

Cは特に何と言った泳ぎはしない。
何か、水に慣れよう!的な感じ。



「つっめた!」



私は生理のため、入るのを恐れていたら
すでにプールに入っている赤井先生が
顔面に水をかけてきた。



「〜〜〜っ、先生〜??」


「うわぁ!怒った!」


「も〜!!怒った!」



勢いよく水に入り込み、
仕返しに水をかけまくる。

ビシャビシャ…!

あぁ、やっぱり気持ちいいな。



「黄架!お前…」


「へへっ!どんなもんだぁい!」



隙を見て頭から遊び用のバケツをかぶせてやった。

あはは!似合ってる似合ってる!。

大爆笑する私を見て、先生は



「調子に乗るなよぉ……オリャ!」


「うぎゃ!」



かぶせたバケツで水をすくい、
バシャーンと私の全身にかけてくる。

痛い、水痛い!。


その時、



「ウウッ……」



お腹に激痛が。

下にも違和感が…
ヤバい、血が出てくるかもしれない。

急にお腹を抑えて動かなくなった私を不思議に思ったのか、先生がこちらに近寄ってきた。



「どうした…?黄架」


「先生…ヤバいです」


「っ!、まさか…」



コクコクと頷くと、
先生が 急いで上がるんだ! と言った。

先生の指示に従い、
誰にもばれない様にパッと上がり、
女子更衣室に入りこんだ。



「あぁ…気持ち悪い…」



何か、下がヌチョヌチョする…。
絶対出てるよ、血。



「・・・黄架?大丈夫か?」


「あぁ、赤井先生」



ヒョコっと入口から顔を覗かせ、
心配そうな顔で見てくる。







.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ