上下関係元
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「ん、雫」
「ん?」
2人とも布団に入り、向き合う様にして寝る。
「…キスしよ」
「ぇ」
言葉を出す前に、唇を奪われた。
次第にキスは深くなっていく。
「んっ、あぁ…ふ、…」
口を離された時、2人の間には、透明の糸が引かれていた。
「好きだ」
「私も」
グイッと引っ張られ、抱きしめられる。
その大好きな腕に。
「ずっとずっと探してた。居るはずもないのに周りをキョロキョロしたり、授業中も雫の事しか考えてなかった。いや、考えられなかったんだ」
「…せんせ」
「俺の心臓の音…聞こえるか?」
「…うん」
すごい速さでドクドク言ってる。
でも、私の方が早い。
「なぁ雫…」
「…はぃ?」
次に言われた言葉。
「抱いてもいいか…?」
胸が高鳴るしかなかった。
「っあぁ、せんせ…ダメ」
「ここ、反応してるぞ?」
「っあぁぁ///」
している最中に優しく抱きしめられる。
「全部、覚えてる」
「ふぇ?///」
腰がガクンガクン揺れて、言葉がイマイチ入ってこない。
「声も、息遣いも…あの時と変わってない」
「っ////せ、んせ…っあぁああぁ!!!」
急に腰遣いが激しくなり、呆気なく果ててしまった。そしてその後、先生も追うように果てた。
「ごめん…いつもより早くしちまった」
「いつもって…2回目じゃん」
「あぁ…でも」
「ん?」
「雫、中1の時と変わってねーな」
「っっ!!///」
意地悪そうな笑顔を見て、顔が赤くなる。
「変わったのって、身体だけ」
「う、うるさい!!///」
布団の中でお互い暴れる。
ジタバタしていると、突然動きを止められた。そしてその体制を確認してみると、…先生の、下だった。
「っ////」
両手を顔の横で押さえられ、足は挟まれているため、身動きが取れない。
「…ずっと……愛してた…」
おでこにキス。
「探してた…」
頬にキス。
「想ってた…」
口にキス。
「そしてやっと、出会えた」
「っ!/////」
力強く抱きしめられドクンッと胸が高鳴る。
先生、色気あり過ぎっ…。
「離れんな…ずっと」
「うん…」
「愛し続けるから…永遠に」
「…っ私も////」
そして、優しくキスをされた。
―朝
「おはよ、雫」
「おはよう…」
二人で無言のまま着替えや食事を済ませる。
そして学校まで、残り10分ぐらいの時。
「っ雫!」
「っはい!」
突然大声で名前を呼ばれ、振り向いた時、
先生に抱きしめられた。
「言いたい事、ある」
「ん?何?」
耳元に口を持ってきて、一言。
「雫が無事卒業したら」
「うん」
「俺と、結婚してくれ」
「っっ/////!」
嬉しさのあまり、涙があふれた。
「え、どうした?」
「…うん、うん……うん」
「…ん?」
「……する、…結婚、したい…」
「っ!雫…」
ギュッと強く抱きしめられた。
「雫が卒業したら、家にあいさつしに行こう。」
「っ!////」
「勿論、婚約でな」
「・・・うん!!////」
中学1年生の時に別れ、高校3年生に再び巡り合う…。
先生、私、先生が好きで良かった。
先生に愛されて…良かったよ。
-end
2012.4.3