07/12の日記
15:38
とある国
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とある国にて
[訂正1]1914年5月16日
???[ふぁあ〜。今日も城の護衛か〜暇だな〜]
城門前で警備する三人はこの国の最難関試験を通過した兵士であるが、ここ何年か大きな訓練もなく平和ボケになっていた。
???「ローランド、そんな事言ってるとイース長官に叱られるわよ」
ローランド「そんな事言うなよ。ベイカート、君だって暇じゃないのかい?」
ベイカート[暇じゃないさ。城の護衛は僕らの仕事じゃないか]
ローランド[いつものサラマンじゃない]
???「今回の護衛は、いつもと違うらしいわ」
ローランド[どうせ、いつもと同じに決まってるよ。大体、長官のイビキがうるさすぎて寝不足だよ]
サラマン「あ。」
ローランド[どうした?]
後ろを振り向くと長官がニコニコしていた。長官は微笑む時は怒りの合図だということに気付く前に頭に長官の踵が直撃した。
ズガァッ
ローランドは地面に減り込んだ
イース[他にこいつのようにめり込みたい奴はいるか?」
フルフルと首を左右に振る
ベイカート(ローランドご愁傷様)
イース[いないみたいだな。今日は特別警戒日なのは知ってるな?]
サリー[はい、月に一回、一年に12回]
イース[うむ、その通りだサリー。そこでな君らの隊に隊長が必要と考えて用意させてもらった]
ベイカート[隊長?誰ですか?]
イース[マカドース、俺の従兄弟だ]
サリー「長官!今回の護衛について、詳しく教えてくれませんか?」
イース「サリーはいつも熱心だな。今回の護衛を簡単にいえば、歪みだ」
サリー[歪み...、確か500年周期で現れるといわれている謎の現象ですよね。前に祖父の書庫で見かけたことがあります。」
イース[そうだ。ローランド、サラマン、サリー、そしてそこに隠れているグラコスに聞くが、ラーク博士って知っているか?]
グラコス[さっすが、イース様お見通しっすか。ラーク博士ってのは知らねぇな。シード博士なら聞いた事あるな]
イース[何故、シード博士を知っている?この城にある文書には一切載ってなかったはずだが?]
グラコス[風の噂で聞いただけで何した人とかは詳しく知らないがね。]
イース[まぁいい。ローランド、サラマン、サリーどうだ?」
ローランド「ラーク博士、聞いた事はないですね。サラマン解るか?」
サラマン「ホラ吹き愚ラークですよね?」
イース「あぁ、その当時その渾名で呼ばれていた。だが、ラーク博士が言ったことは全て50年後に起きた。サリー、この後何が起きたか調べてあるな?」
サリー「はい。ラーク博士は行方知れずとなり、噂ではラーク博士が50年前言っていた時空間の歪みに巻き込まれたんじゃないかと。」
イース「サラマン、グラーイン博士なら知っているよな?」
サラマン「はい。グラーイン博士は地質学者でした。ラーク博士がいなくなってから丁度500年後に現れました。グラーイン博士はラーク博士に似ていました。グラーイン博士も予言を言っていました。」
イース「そうだ。歪みは、いつから起きたかわかるか?」
サリー「わかりません。」
ガーラス「そう、いつからかわからないが、私の推測だ、レジュータ紀からじゃないだろうか。当時はかなりの文明が発達していた。」
サリー「そうですね。ガーラス長官、この城の近くに廃墟がありますよね?あの廃墟に小さい時ローランドとサラマンと入ったんですが、デュアルとパリスって誰ですか?」
ガーラス「あの廃墟に入ったのか?探検するには危ない場所だっただろう。デュアリスは時間を司る神でパ・リノレスは空間を司る神だ。この2つの神が均衡を保つ時は正常で。均衡が崩れた時に歪みが生じるとされている」
サラマン「あの時は床の傷みが酷くて、床下に落ちたんだよね。でも落ちた時、床1面に本が散乱していて緩衝材になったおかげで怪我はしなかった」
サリー「浮浪者がいました。」
ガーラス「何か言ってなかったか?」
サリー「えぇ、なにかぶつぶつと独り言を言っていて聞き取れたのが、''歪みは避けられない、誰もが信じようとは信じまいと必ず起きる。周期は不規則である。」
ガーラス「…兄さん」
サリー「長官のお兄さん!?長官って、50ですよね?」
ガーラス「この話はまた後にしよう。」
サリー「あと何時間ですか?」
ガーラス「4時間しかない。」
グワッ
ゴォオオオオーー
ガーラス「ば、ばかな。あと4時間あるではないか」
ゴォオオオオーー
兵士「うわぁぁああ」
ガーラス「こんな時、兄さんがいてくれていたら…」
ガーラック「おい!ガーラス!何をしているんだ!」
ガーラス「に、兄さん?!」
ローランド「長官!俺はあなたの兄さんじゃない。幻覚を見ている場合ですか?」
ガーラス「ローランドか。そうだ!」
ローランド「長官?どうしたんですか?」
ガーラス「わざとあの狭間に飛び込むぞ!」
ローランド「え!な、何でですか?」
グラコス「もしかしたら過去で何があったかわかるからですか?」
ガーラス「そうだ。この歪みを消せるかもしれない」
ローランド「歪みを消したらこの世界に戻れないんじゃ」
ガーラック「平気だ!俺が造った転送装置がある!」
ガーラス「兄さん!」
ガーラック「ガーラス!この縄で部下を縛れ!歪みの中はとてつもない風が流れている。振り落とされないようにきつく縛ってやれ!」
ガーラス「縛ったよ兄さん!」
ガーラック「飛び込むぞ!」
続く
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